石破首相、ひめゆりの塔に献花 慰霊の日に現職首相訪問は30年ぶり

2025/06/23 19:44 

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 石破茂首相は23日、沖縄全戦没者追悼式に参列した後、沖縄戦で動員された学徒たちを慰霊する沖縄県糸満市の「ひめゆりの塔」に献花し、隣接する「ひめゆり平和祈念資料館」を視察した。訪問後、記者団に「不戦の思い、戦争の悲惨さをもう一度胸に刻まなければならないという思いで来た。その思いはさらに強くなった」と述べた。

 現職の首相が訪れるのは2012年の野田佳彦氏以来で、23日の沖縄慰霊の日に訪れるのは1995年の村山富市氏以来30年ぶり。首相は記者団に、自身が防衛庁長官だった二十数年前に訪れたと説明し、「非常に厳粛な思いをさせられた。今回首相としてどうしてもこの場に来たかった」と述べた。

 ひめゆりの塔を巡っては、今年5月に自民党の西田昌司参院議員が、かつて見たという塔の展示説明を「歴史の書き換え」などと発言して批判を浴びた。【大野航太郎】

毎日新聞

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