ゼレンスキー氏「露の攻撃継続させるだけ」 米対露制裁法見送り

2026/10/17 22:09 

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 ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、トランプ米大統領が対露制裁法の実施見送りを発表したことを受け、X(ツイッター)で、「米国の制裁措置の停止、侵略者への圧力緩和、金銭的支援、これらはすべてプーチン(露大統領)に攻撃を継続させるだけだ」と反発した。

 ゼレンスキー氏は、対露制裁法を巡り「残念ながら完全に無視するという決定が下された」と投稿。その上で「戦争を終わらせるためにロシアに対して真に効果的な圧力となるはずだった」と指摘した。

 これに先立ちゼレンスキー氏は16日、ブリュッセルで記者会見し、トランプ氏とプーチン氏が露産ディーゼル燃料(軽油)を世界市場に供給すると合意をしたことについて「受け入れられない」と改めて反対していた。

 会見で、トランプ氏との関係について「私たちは毎回話し合うべきこと、共に決断を下すべきことを見いだしてきた」としつつ、軽油を巡る対応については制裁解除対象が天然ガスや金融などへとなし崩し的に広がりかねないと批判した。

 会見の最後に、中間選挙が迫るトランプ氏から、燃料高やイラン情勢などを巡る自身の苦境から目をそらさせるための「スケープゴート(いけにえ)にされていると感じるか」と問われると、数秒間沈黙した。その後笑顔に転じ「これが答えだ」と言い残して会見場を去った。

 ゼレンスキー氏は、欧州連合(EU)加盟国の首脳会議に合わせてブリュッセルを訪れていた。会議では2027年の戦費は約1550億ユーロ(約27兆円)に上るとの見積もりを明らかにし、「現実的な額」として、不足する700億ユーロの追加支援を要請。コスタ欧州理事会常任議長(EU大統領)は、首脳会議後の記者会見で、追加の資金支援に応じる意向を示した。【ブリュッセル岡大介】

毎日新聞

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