日本人3人が乗るタンカー、ホルムズ海峡通過 米イラン合意後初
政府は19日、ペルシャ湾内に残っていた日本人船員3人が乗る日本の原油タンカーがホルムズ海峡を通過したと発表した。米国とイランの戦闘終結合意後、日本の船舶が海峡を通過したのは初めて。米イスラエルとイランの戦闘開始から約3カ月半が経過し、ペルシャ湾内に留め置かれていた日本人船員全員が湾外に出た。3人の健康状態や船体に問題はなかった。
3人が乗っているのは、共栄タンカー(東京都)が2020年に納入したリベリア船籍の超大型タンカー「TENZAN(天山)」。業界関係者によると、荷主は石油元売りのENEOSで、3月初旬にアラブ首長国連邦で原油約180万バレルを積んだとみられ、行き先は鹿児島湾とされる。
米イラン合意では、ホルムズ海峡の無料通航は60日間とされ、イラン側にホルムズ海峡の「通航料」を課す権利が認められたとの現地報道もある。政府関係者によると、今回の通過に通航料を支払っていない。
日本船主協会は「米イランの合意内容が不透明」として、合意後に通過に関する指示を出していないという。
イランでの戦闘開始後、ペルシャ湾内には日本人船員24人が留め置かれた。依然として日本関係船舶37隻に外国人船員約850人が留め置かれており、政府は海峡を通過できるよう外交努力を続ける。【中島昭浩】
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