ホワイトハウスで総合格闘技の興行 トランプ氏誕生日に、批判も
米ホワイトハウス南庭で14日夜(日本時間15日午前)、総合格闘技団体「UFC」の興行が行われた。トランプ大統領の肝いりで計画が進み、「オクタゴン」と呼ばれる金網で囲まれたリングや、約4000の特設席を設置した。ただ、興行関係者にはトランプ氏と親しい人物が多く、「ホワイトハウスを営利目的で使わせている」との批判の声も上がっている。
米建国250周年(7月4日)の祝賀行事の一環で、14日に80歳を迎えたトランプ氏の誕生日に合わせた。歴史と品格を誇るホワイトハウスが、格闘技の興行に使われるのは異例だ。今月、ロイター通信などが行った世論調査ではホワイトハウスでの開催について「不適切」と考える人が46%と、「適切」(16%)の約3倍に上った。
また、UFC代表のダナ・ホワイト氏はトランプ氏の友人で、イベントの放映権を持つメディア企業「パラマウント・スカイダンス」も経営者がトランプ氏と近いことで知られる。このためトランプ氏がイベントで仲間に利益誘導を行っている、との批判も出ている。
トランプ氏を巡っては、イラン攻撃を機にガソリンをはじめとする急激な物価上昇が進み、国民の不満が高まっている。米コーネル大のマイク・フォンテイン教授(古典学)はAP通信の取材に対し、古代ローマ帝国が大規模な剣闘士の試合を開いて市民の不満のガス抜きをしていたことを挙げ、今回のイベントは国民の関心を問題から遠ざけるための「目くらまし」だと指摘した。【ワシントン平野光芳】
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