米、キューバのカストロ元議長を起訴 「反米」転換へ圧力強まる

2026/05/21 08:40 

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 1996年に米国民間機がキューバ軍機に撃墜されて米国民ら4人が死亡した事件を巡り、米司法省は20日、南部フロリダ州の連邦大陪審がキューバのラウル・カストロ元国家評議会議長(94)を殺人などの罪で起訴したと発表した。トランプ米政権はキューバに反米姿勢の転換を迫っており、圧力を一段と強める狙いがある。

 起訴は4月23日付。起訴状によると、当時キューバ軍を指揮したカストロ氏が、キューバ周辺を飛行していた亡命キューバ人支援グループの小型機2機の撃墜を承認したなどとされる。カストロ氏は2008年に兄のフィデル氏に代わって最高指導者に就任して21年に引退したが、現在も影響力を保っているとされる。

 トランプ大統領は20日、カストロ氏の起訴について「非常に重要な節目だ」と記者団に指摘した。キューバとの緊張が一層激化するとの見方は否定する一方、軍事行動に踏み切る可能性については「言いたくない」として言及を避けた。

 米政権は今年1月にキューバと友好関係にあるベネズエラで軍事作戦を実施し、反米左派のマドゥロ大統領を拘束。管理下に置いたベネズエラ産原油のキューバへの供給を停止するなどして圧力を強めている。

 米CBSニュースによると、14日には米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官がキューバの政府高官と首都ハバナで会談し、体制の変革を要求したとされる。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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