「伏せろ!」 開始30分で会場騒然 ホワイトハウス夕食会
発砲事件が起きたホワイトハウス記者会主催の夕食会には、毎日新聞記者も出席していた。ワシントン中心部の高級ホテルのホールで25日午後8時(日本時間26日午前9時)から始まった。トランプ大統領が会場に姿を見せると、出席者は拍手で迎えた。米国国歌斉唱などを経て歓談の時間に入り、トランプ氏は妻のメラニアさんと言葉を交わしながら和やかな雰囲気で食事をとっていた。
異変が起きたのは開始から30分ほどたった時だ。「伏せろ!」という叫び声が聞こえ、出席者は皆、伏せた。会場には警備隊がなだれ込み、あたりは騒然とした。記者も何が起きたのか分からないままテーブルの下に伏せて、その後、周囲を見渡すと正面の壇上にいたトランプ氏は退席していた。
大統領警護隊(シークレットサービス)は金属探知機の検査スペース付近で発砲事件があったと発表。関係者は全員無事で、1人を拘束した。会場では夕食会を再開するため、着席するようアナウンスがあったという。
会場周辺では厳重な警備が敷かれていた。周囲の道路は封鎖され、一般車両の通行は禁止。参加者はホテルに入る手前で入場券の提示を求められた上、ホテル1階の入り口でも再び入場券の確認を受けた。
ホテルに入った後も、空港に設置されているような金属探知機を通って検査を受けるように求められた。手荷物についてはX線による検査こそなかったものの、警備担当者がカバンを開けて内部を一つ一つチェックしていた。会場に持ち込む手荷物については、事前の案内では特に制限は示されていなかった。
夕食会は歴代大統領が出席してユーモラスなスピーチをするのが通例だ。ただメディアと度々衝突しているトランプ氏は、大統領1期目も含めてこれまで出席したことがなかった。イラン情勢など課題が山積する中、この日の発言内容に注目が集まっていた。【ワシントン金寿英】
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