米軍、韓国配備のパトリオットなど中東に移動か 対北朝鮮防衛に懸念

2026/03/10 18:24 

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 米メディアや複数の韓国主要メディアは、イランへの攻撃を続ける米国が韓国に配備する兵器の一部を中東に移し始めたと相次いで報じた。ミサイル防空システム「パトリオット」や終末高高度防衛(THAAD)ミサイルが対象と報じられ、韓国内では対北朝鮮防衛で懸念が高まっている。

 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は10日の国務会議(閣議)で「在韓米軍が自国の軍事的必要に応じて一部の防空兵器を搬出することに対して我々は反対意見を述べているが、その意見の通りにならないのも厳しい現実だ」と述べた。

 THAADは、中距離弾道ミサイルなどを撃破する陸上移動式ミサイル防衛システム。中東への移動は、中東各地にある米軍基地に対するイランの攻撃などへの防衛力を強化する狙いがあるとみられる。

 また「中央日報」などによると、韓国政府は、パトリオットの砲台計8基が韓国外に搬出されたことを確認した。「東亜日報」によれば、過去にパトリオットやTHAADの韓国への搬送に使われたC17など複数の大型輸送機が3月に入って韓国を離れ、このうち一部は既に中東に到着したという。

 韓国の聯合ニュースは、地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」や多連装ロケットなど他の戦力も中東に移動する可能性があると伝えている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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