米露ウクライナ「3首脳会談」の可能性議論 ゼレンスキー氏明かす

2026/02/08 10:26 

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 ロシアとウクライナの和平を巡り、ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、両国と仲介役の米国が、3カ国の首脳による会談の可能性について議論したと明かした。現時点で実現のめどは立っていない。アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで4、5日にあった3カ国の高官級協議で話し合ったという。

 ゼレンスキー氏は、トランプ米政権が「6月まで」に戦争終結を求めているとも明らかにした。ウクライナメディア「キーウ・インディペンデント」などが7日に報じた。

 ゼレンスキー氏は記者団に対し、3首脳の会談には「入念な準備が必要だ」と慎重な姿勢を示しつつ、「そうした形式が議論されたということが重要だ」と前向きに語った。領土問題については進展がなかったとも説明した。米露とウクライナの次回の高官協議は、1週間以内に米南部フロリダ州マイアミで開かれる。

 プーチン、ゼレンスキー両大統領の直接会談を巡っては、ロシア政府は1月、モスクワでの開催ならプーチン氏は応じる意向だと発表した。しかしゼレンスキー氏は、モスクワ訪問は拒否している。

 一方、「6月」という合意の期限についてゼレンスキー氏は、米政権が11月の米中間選挙をひかえ、外交で実績を作る狙いがあるとの見方を示した。

 ロイター通信によると、トランプ氏は6日、記者団に対し、ロシアとウクライナの協議について「とてもいい話し合い」ができたと評価し、「何かが起きつつあるかもしれない」と語った。

 和平案を巡っては、ウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の領土問題でロシアとウクライナの立場は大きく隔たる。ロシアはウクライナ軍が東部から撤退し、ドンバス地方をロシア領とすることを主張。一方、ウクライナは領土の割譲は拒否し、撤退するには国民投票を実施するなどの条件をつけている。

 ロイター通信によると、ウクライナの中央選挙管理委員会は国民投票には数カ月の準備期間が必要だとしている。ウクライナは国民投票のためには60日間の停戦が必要と主張しているが、ロシアは応じない姿勢だ。さらに、否決されればウクライナは領土面での譲歩を拒否するとみられ、交渉はいっそう困難になる。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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