韓国、旧統一教会に法的対応へ 解散命令も検討か 李大統領が指示

2025/12/02 17:05 

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 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は2日の国務会議(閣議)で、国内の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を念頭に「宗教団体が組織的かつ体系的に政治に介入した事例がある」と述べ、法的対応を検討するよう指示した。

 李氏は「日本では宗教団体の解散命令を出したようだ」と発言し、解散命令も検討している模様だ。「憲政秩序が破壊されるだけでなく、宗教戦争のようになる恐れもある」とも述べた。

 旧統一教会は総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権から便宜を受けるため政権側に金品を贈ったとして、政治資金法違反罪などで起訴されている。

 韓被告は2022年3月に実施された大統領選で尹氏を擁立していた現在の野党「国民の力」の国会議員、権性東(クォン・ソンドン)被告(政治資金法違反罪で公判中)に現金1億ウォン(約1070万円)を渡したとされる。更に同7月ごろには、尹氏の妻金建希(キム・ゴンヒ)被告(あっせん収財罪などで公判中)に高級ネックレスなどを贈ったとされる。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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