ガザ病院に「ダブルタップ」攻撃、記者ら20人死亡 着弾場面も中継

2025/08/25 17:54 

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 パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院で25日、イスラエル軍による空爆があり、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、記者4人を含む少なくとも20人が死亡した。イスラエル軍は時間差で同じ標的を攻撃する「ダブルタップ」と呼ばれる戦術を用いたとみられ、一部のテレビでは救助に集まった人たちがミサイル攻撃を受ける瞬間が中継されていた。

 報道によると、死亡した4人の記者はそれぞれロイター通信やアルジャジーラなどで働いていた。

 攻撃されたのは病院の5階で、最初の空爆での死傷者に対応していた救助関係者や報道陣らが集まったところに再び攻撃があった。「ダブルタップ」は、被害拡大を狙って用いられる攻撃手法で、シリア内戦での政府軍による空爆や、ロシアによるウクライナ侵攻などで多用されてきた。

 イスラエル軍は声明で攻撃を認めつつ、「記者を標的にしていない」と述べた。だが、ガザでは報道関係者がイスラエル軍の攻撃を受けるケースが相次いでおり、ガザ保健当局によると、これまでに244人が死亡した。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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