北朝鮮、韓国との境界線近くに大型監視カメラ設置か 脱北阻止狙い?
韓国と北朝鮮の軍事境界線近くにある北朝鮮軍の警戒所に、大型の監視カメラとみられる構造物が設置されたことを毎日新聞が確認した。南北関係が軍事的に緊張するなかで、韓国軍に対する監視を強化する狙いがあるとみられる。また、脱北阻止の目的もある模様だ。
韓国北西部・坡州(パジュ)の烏頭山(オドゥサン)統一展望台からは、軍事境界線を挟んで約2キロ先に北朝鮮南西部・黄海北道(ファンヘプクド)開豊(ケプン)郡の集落が見渡せる。住民らが道路を歩く様子や、農作業に励む人の姿、小学校の建物などが確認できた。
ここにある北朝鮮軍の監視所を記者が7月12日に撮影したところ、建物の屋上に大型の監視カメラとみられる構造物が確認できた。昨年6月28日に撮影した際は、同じ場所に小型の監視カメラのように見える小さな白い物体が映っているだけだった。北朝鮮がこの約1年の間に、カメラを小型のものから高性能の大型の機種に新調した可能性がある。
◇専門家「韓国軍に対する監視強化」
世宗(セジョン)研究所の北朝鮮専門家、鄭成長(チョンソンジャン)・副所長代行は、写真を分析したうえで「韓国軍に対する監視を強化するためだ」との見方を示した。昨年10月に韓国軍の無人航空機(ドローン)が首都・平壌上空に飛来したとして北朝鮮が反発するなど南北は軍事的に緊張した状態にあり、鄭氏は「現在の南北の状況と無関係の動きではないだろう」と述べた。
一方で、北朝鮮当局が住民の脱北を阻止するために監視を強化している可能性もある。韓国統一省によると、脱北者は2003~11年には年間2000~3000人に達したが、金正恩(キムジョンウン)政権は取り締まりを強化。12年以降は急減し、23年に196人、24年は236人だった。韓国メディアによると、中国と北朝鮮の国境では近年、北朝鮮側でも監視カメラが急増している。【坡州で福岡静哉】
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