エプスタイン事件で揺れるトランプ政権 FBI副長官が辞任検討か
少女らへの性的虐待罪などで起訴され、2019年に勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏に関する情報公開を巡って、米メディアは11日、連邦捜査局(FBI)のボンジーノ副長官が辞任を検討していると報じた。さらなる情報開示に否定的なボンディ司法長官と対立したという。エプスタイン氏が著名人らの少女買春「顧客リスト」を保持しているとの説の真偽が注目される中、トランプ政権内で事件への対応を巡る溝が明らかになった。
司法省とFBIは7月上旬、エプスタイン氏が「顧客リスト」を保有していた証拠はないとする調査結果を公表した。「口封じのために殺された」との陰謀論もあるが、司法省などは死因は自殺だったと改めて明示した。
トランプ氏と仲たがいした実業家のイーロン・マスク氏が、「顧客リスト」にエプスタイン氏と親交が深かったトランプ氏の名前があるとの疑念を公言する中、トランプ政権が幕引きを図ったとの見方が広がった。
しかし、司法省とFBIの高官の間で、意見が異なっていた可能性が報道で浮上した。
まず米ケーブルテレビ局ニュースネーションが9日、「FBIはより詳細な公表を望んでいたが阻まれた」と報道した。
米ニュースサイト「アクシオス」によると、この報道を巡って、9日にホワイトハウスであった会議でボンディ氏とボンジーノ氏が互いに「情報を漏らした」と非難し、ボンジーノ氏は憤慨して部屋を後にした。
ボンジーノ氏は11日にFBIに出勤せず、CNNが「ボンジーノ氏は辞任を検討している」と報じた。
ボンジーノ氏は以前から、ボンディ氏が公の場で「顧客リスト」の存在をにおわせたり、公表するそぶりをしたりしたことに不満を募らせていたという。
一方、トランプ政権の思惑に反して、陰謀論はむしろ加速している。7日に公開された勾留施設内の監視カメラの映像に「空白の1分」があったためだ。本来は誰もエプスタイン氏の独房内に侵入していないことを示すために公開されたが、夜中の午後11時58分から午前0時まで時刻表示が飛ぶ場面があった。
ボンディ氏は「日付変更に伴う録画のリセットによるものだ」と説明したが、むしろ「疑いは残る」と印象づける結果になった。司法当局内部では、結果的に陰謀論をあおることになったとして、映像の公開を積極的に進めたボンジーノ氏を非難する声も出ていた。ボンジーノ氏がボンディ氏に反発したのは、自身が批判の的になっていることへのいら立ちも背景にあるとみられる。【石山絵歩】
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