米イスラエル首脳が会談 ガザ停戦、イラン情勢など議題

2025/07/08 11:07 

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 トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は7日、ホワイトハウスで会談した。パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦や戦争終結などが議題。レビット報道官は会談に先立つ記者会見で「大統領の最優先事項はガザでの戦争を終結させ、(ハマスが拘束する)すべての人質を解放することだ」と強調した。

 両首脳の対面での会談は第2次トランプ政権の発足後は3回目で、6月の米軍によるイラン核施設への攻撃後は初めてとなる。レビット氏は会談について「私的な夕食会」の形式だと説明。「中東では多くの課題が進行中だ」とし、ガザを巡る問題以外についても協議されるとした。

 ガザでの停戦を巡っては、イスラエルとハマスが6日に中東カタールで交渉を再開した。米国が提示した「60日間停戦し、ハマスが拘束する人質10人の解放と18人の遺体返還を段階的に進める」との案が協議されている。米側は停戦を恒久的な戦争終結につなげたい考えだ。レビット氏によると、米国のウィットコフ中東担当特使が今週カタールを訪れ、ハマス側と協議する。

 米ニュースサイト「アクシオス」によると、今回の会談では、一時的な停戦が実現した後の対応についても議題となる。トランプ氏はネタニヤフ氏と戦争終結の条件について合意したいと考えているという。

 会談ではイラン情勢についても話し合われる見通しだ。イスラエルは6月13日にイランの核関連施設などへの攻撃を開始。米軍もイランの核施設3カ所を22日(米東部時間21日)に攻撃した。

 アクシオスによると、イスラエルはイランが核開発計画を再開した場合に備え、再度の軍事行動の準備をしている。イスラエル側はトランプ氏がイスラエルの軍事行動を承認する可能性があるとみているという。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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