韓国の名門・延世大の日本人学生らがイベント 国交正常化60年で

2025/06/14 17:34 

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 韓国の名門、延世(ヨンセ)大学に通う日本人学生らでつくる「延世大学日本留学生協会(JSAY)」が13日、大学構内の広場で日韓国交正常化60年を記念した文化交流イベントを開催した。欧米やアジアの留学生も参加して日本と韓国の文化の違いや共通点について語り合った。

 イベントのテーマは「平成のポップカルチャー」。シールやビーズを貼った携帯ストラップづくりコーナーでは、韓国語の授業を終えた日本、カザフスタン、インドネシア、イギリスの女性4人組がそれぞれの作品を見せ合った。同大には外国人向けに韓国語を教える「語学堂」も併設されている。

 書道コーナーで「ありがとう」と書いていたトルコ人女性(20)は、カナダの大学で日本語を学び、現在は語学堂で韓国語を勉強中。「日本の文化はきちんとしていて、韓国は大胆。スタイルは違うけれど両方好き」と日本語で語った。

 会場には焼きそばパンやメロンソーダが景品で当たるガチャガチャが設置され、通りがかりの学生が真剣な表情でチャレンジしていた。

 イベントは当初、建物地下の広いラウンジも使う予定でいた。しかし、大統領選後の6月初旬になって、大学側から「政治的に刺激してトラブルがあってはいけない」との理由でラウンジは使えないと通知され、規模を縮小した。

 JSAY運営メンバーの南(みなみ)歩之花(ほのか)さん(22)は「規模縮小でやれなくなったイベントもあったけれど、予想以上に多くの人に来てもらえた。同世代同士の相互理解を深める交流を今後もやっていきたい」と語った。

 JSAYは昨年5月、学部に通う日本人を中心に有志で発足した。延世大には交換留学生だけでなく、外国人枠での正規入学も急増しており、在学する日本人学生は約200人。【堀山明子】

毎日新聞

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