ガザ地区の人道支援団体、物資配布を再び停止へ 再開時期は未定

2025/06/06 19:29 

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 パレスチナ自治区ガザ地区で人道支援を行う「ガザ人道財団」(GHF)は6日、物資の配布を再び停止すると発表した。同財団は米国とイスラエルの支援を受けている。再開時期は後日、明らかにするという。配布拠点周辺ではイスラエル軍の攻撃が相次ぎ、多数の死傷者が出ていた。

 GHFは4日、住民が配布拠点へ向かうルートを整備するとして配布を一時停止し、5日に再開したばかりだった。活動停止の期間中は、安全確保のため拠点付近に近づかないよう住民に呼びかけている。

 ガザ当局によると、1日には南部ラファの配布拠点周辺でイスラエル軍の発砲があり、230人以上が死傷した。2日は約40人、3日も約120人が死傷したという。

 GHFの配布拠点はガザ全域でわずか4カ所しかない。このため、食料などを求める住民が殺到し、現場は混乱が続いている。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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