新教皇就任式に150の外交団 信徒らに手を振り 赤ちゃんに祝福も

2025/05/18 17:53 

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 新ローマ教皇レオ14世(69)の就任式が18日、バチカンのサンピエトロ広場で開かれた。ローマ教皇庁によると、日本を含む約150の外交団が参列。政治指導者と欧州などの王族も数十人が列席したとみられる。広場や周辺にはキリスト教カトリック信徒ら数万人が集まった。

 レオ14世は就任式の直前、オープンカーに乗って広場を回り、信徒らに手を振ってあいさつ。赤ちゃんに祝福を与える場面もあった。

 就任式にはウクライナのゼレンスキー大統領、ドイツのメルツ首相、イタリアのメローニ首相、カナダのカーニー首相、スペイン国王フェリペ6世らが参列。レオ14世の出身国の米国からはバンス副大統領、ルビオ国務長官が出席した。

 バチカンが欧州で唯一、外交関係を持つ台湾は、4月のフランシスコ前教皇の葬儀と同様、頼清徳総統ではなく陳建仁元副総統を派遣。日本からは自民党の麻生太郎最高顧問が特使として派遣された。

 新教皇は、産業革命の時代に労働者ら弱い立場の人々の権利を守ったレオ13世(在位1878~1903年)の名を引き継ぎ、「レオ14世」と名乗る。その理由を、教会が「新たな産業革命と人工知能の発展に対応する」にあたり、立場が弱い人々を守るため「貧富の格差の克服に努める」意思を込めたと説明している。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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