XngHan(スンハン)「これからも輝き続けるよ!」 “歌”への信念を語る「基本を忘れない…

2026/08/22 12:00 

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スンハン(撮影:AYAKO KOJIMA) (C)ORICON NewS inc.

 ソロアーティスト・XngHan(スンハン)が、XngHan&Xoul(スンハンアンドソウル)の1stミニアルバム『Glow』を携えて来日。オリコンニュースでは、インタビューを実施し、『Glow』に託したメッセージ、日本の音楽から受けた影響、そしてファンへの思いまで、たっぷりと語ってもらった。

【別カット】横顔も美しい!スンハン

 「XngHan&Xoul」は、スンハンが無限の可能性と幅広いクロスオーバーを象徴する「X」からインスピレーションを得て立ち上げたアーティストブランド。さまざまな分野に特化したクリエイター「Xoul(ソウル)」とともに、クルー形式で作品づくりを行う新たなプロジェクトだ。2025年7月に1stシングル「Waste No Time」でデビューし、従来のソロアーティストの枠にとらわれない表現で注目を集めている。9月30日には、日本デビューシングル「HIGH BEAM」をリリースする。

■「初日の生ビールが一番おいしかった」 日本を満喫中
 取材当日のスンハンは、柔らかな笑顔で「こんにちは」と爽やかに登場。インタビュー中は一つひとつの質問をじっくり考えながら答えつつ、時折照れ笑いを見せるなどリラックスした様子。まずは、今回の来日で印象に残った出来事から聞いた。

――今回の来日で印象に残っている出来事や、おいしかった食べ物はありましたか。
初日に飲んだ生ビールが一番おいしかったかなと思います。中目黒のお好み焼きさんで飲みました。

きのうは秋葉原に行ってきたのですが、日本人よりも海外の方が多かった印象です。ヨドバシカメラを見て回って楽しんでいました。ポケモンカードを見ていたのですが、クレジットカードが必要だったので、買えずに悔しかったです。

――日本に来ると食べたくなるものや、必ずやりたくなることはありますか。
絶対にラーメンは食べて帰りたいです。豚骨ラーメンが好きです。

 生ビールに、お好み焼き、ラーメン。そして、秋葉原散策。束の間の滞在時間も、日本ならではの時間を満喫している様子だった。そんな自然体な表情とは対照的に、音楽の話になると、スンハンの表情は一変する。

■Xoulと築いた新たな表現
 ソロアーティストでありながら、1人ではない。「XngHan&Xoul」は、クリエイター集団「Xoul」とともに作品を作り上げていく新しいプロジェクトだ。

――「XngHan&Xoul」の活動スタイルだからこそ挑戦できることや、表現できる魅力は何だと感じていますか。
一番のメリットは、バンドとしても活動ができたり、ダンスとしても見せることができたり、もちろん僕1人のソロという形でもパフォーマンスできるところです。

――最初に「XngHan&Xoul」という活動形態を聞いたときはどう思いましたか。
自分でも最初は理解が追いつかなくて、こういった体制・スタイルが、最新のやり方だとは思っていて、若干わからなかった部分はあるのですが、何よりも楽しそうだなって思いました。

――実際に活動していかがですか。
頼もしいなと思っています。練習生のときは、自分で振り付けも作っていたのですが、自分の作品という意味ではなかったので、それをXoulと一緒に作っていく中で感じることも多かったし、「あ、こんなアイデアがあるんだ!」という発見もありました。

自分で振り付けを作るときは、曲を聴きながら、「こうやってやったらどう?」みたいなことを投げかけながら作っていくスタイルなのですが、一緒に作っていくXoulの皆さんも専門のプロのダンサーさんなのですが、似たようなスタイルで一緒に投げかけ合いながらやっていく、作っていくというところがすごく刺激になりました。高め合っていけている感じがします。

 互いのアイデアをぶつけ合いながら、一つの作品を完成させていく。クリエイター同士だからこそ生まれる化学反応を、スンハンは日々感じているようだった。その一方で、意外な“発見”もあったという。

――Xoulと一緒に作品を作る中で、自分自身について新しく発見したことはありますか。
「思ったより体力の消耗が早いな」っていうのを自分で感じました。やっぱりいろんなアイデアを出しながら、体も動かしているので。

 真剣な表情で制作秘話を語っていたかと思えば、最後は少し照れくさそうに笑う。その自然体な一面ものぞかせながら、新たな仲間とともに歩み始めたスンハン。その挑戦の集大成となる1stミニアルバム『Glow』には、自身の強い決意が込められていた。

■『Glow』に込めた覚悟 「これからも輝き続けるよ」
 1stミニアルバム『Glow』は、ハウスやヒップホップ、エレクトロニックなど、多彩なジャンルを取り入れた1枚だが、その根底には一つの変わらない思いがあるという。

――『Glow』の全体を通して伝えたかったメッセージや感情を一言で表すと何でしょうか。
「これからも輝き続けるよ」です。

「輝いていくんだぞ!」っていう覚悟も込めていますし、アルバムを聞いてくださる方たちにも希望や勇気を届けられたらいいなと望んで作ったものなんです。準備の過程では、それを忘れかけるくらい大変なときもありましたが、常に意識をするように心がけていました。

 "Glow"というタイトルには、自分自身への決意だけでなく、作品を受け取る人への願いも込められていた。その“輝き”を形にするまでの道のりは決して平坦ではなかった。

――制作中、一番大変だったことは何ですか。
ミニアルバムを準備する過程の中で、全曲に自分が参加することによって単調になってしまったらどうしようか、みんなにとってつまらないというふうに思われたらどうしようかというところをすごく心配したので、曲ごとにニュアンスなどのいろんなところを変えるという努力をしました。そこが一番自分にとってはチャレンジングだったと思います。

 一つの作品を通して“スンハンらしさ”を届けながらも、どの楽曲にも異なる表情を持たせたい。その細かなこだわりが、今回のアルバムには詰め込まれている。

――『Glow』というタイトルのように、今ご自身が「一番輝いている」と感じる瞬間はいつですか。
ステージ上でファンの皆さんの歓声を聞いている時が一番そう感じます。

 その答えに、一切迷いはなかった。ステージで最高のパフォーマンスを届けるために、日頃から大切にしていることもある。

――音楽番組に出演するたびに、日本でも「本当に生歌なの?」と驚く声が上がっています。ご自身のボーカルで特に大切にしていることは何ですか。
ありがとうございます(照れ笑い)。やっぱり基本を忘れないっていうところだと思います。生まれつき歌が上手い人でもそういった部分を怠ると長く歌手としてはいられないと思うので、長く歌い続けられるためにも、そういった基本の練習や努力は怠らないようにしています。

 “基本を忘れないこと”。華やかなステージとは対照的な、その実直な答えには、長く歌い続けたいという強い信念がにじんでいた。

――だからこそ、ダンスをしながら安定した歌唱を届けられているんですね。
歌だけでしたら努力すれば向上すると思うのですが、ダンスもするので、疲れちゃうことはあります。なので、踊る間の力加減の調節には結構こだわっています。

――音楽番組などで片耳のインイヤーを外している姿が印象的ですが、何か理由やこだわりがあるのでしょうか。
自分の耳にぴったりに作られているので、両方ふさがっているのがもどかしいんです。練習中はつけていないので、本番も自分が安定した歌唱ができるのは1個外した状態なんです。歓声も聞くことができますし、音楽番組の収録はサウンドがしっかりしているので、外しても問題はないです。

 アルバムタイトルに込めた言葉は、決意を語るだけではない。ファンの歓声を力に変え、努力を積み重ねながら、一歩ずつ前へ進み続けるスンハン自身の姿勢そのものを表しているようだった。

■BIGBANGからMrs. GREEN APPLEまで 音楽に支えられた日々
 『Glow』には、「希望」や「勇気を届けたい」という思いが込められている。その原点には、これまで自身が音楽に支えられてきた経験があるという。

――これまでの人生の中で、自分を励ましてくれたり、救ってくれたりした楽曲はありますか?また、その曲のどんなところに支えられましたか。
練習生の頃からBIGBANGさんを見て、あんな風になりたいな、あんな風にできるかなって思いながら、これまで努力を積み重ねてきました。

特に印象に残っているのは、G-DRAGON先輩とSOL(テヤン)先輩の「GOOD BOY」(2014年)です。『Mnet Asian Music Awards(MAMA)』のステージを見ながら、こうなりたいと強く感じたことを覚えています。

 憧れのアーティストのステージを目標に、練習を重ねてきた日々。その積み重ねが、現在のパフォーマンスにつながっている。一方、日本の音楽にも強く影響を受けてきたという。

――日本の楽曲の中で印象に残っている曲や、影響を受けたアーティストはいますか。
Mrs. GREEN APPLEさんの「ライラック」です。明るいメロディーではあるのですが、歌詞には明るさだけではないものが詰まっているところに魅力を感じ、どんどんはまっていく感じがします。以前、歌わせていただいたときには、すごく早いスピードで歌わなきゃいけなかったので、結構大変でした。

――以前、スピッツの名曲「ロビンソン」を歌われていた姿がとても印象に残っています。日本のファンの皆さんの前で初のカバーを披露された時の思いはいかがでしたか。
カバー曲の候補リストを聞きながら、自分の中でもピンときたんです。歌ってみたいなと思いました。この曲って少し昔の曲だと思うのですが、飾らない歌声っていうところにすごく惹かれました。日本の方々の前で、なじみのある日本の曲を歌うので、実は少し震えていたんです。とても緊張しました。

 “飾らない歌声”という表現が印象的だった。華やかなパフォーマンスだけでなく、シンプルだからこそ伝わる歌の力にも魅力を感じていることが伝わってくる。そんなスンハンには、いつか日本で挑戦してみたいカバー曲もあるという。

――Weverseライブではさまざまなアーティストの楽曲を歌われていますが、ご自身でいつかステージでカバーしてみたい楽曲はありますか。
Official髭男dismさんの「Pretender」です。韓国でも本当に有名な曲です。カバーしたいです。いつか聞けるのを楽しみにしていてください。

 憧れのステージを見て夢を抱き、日本や韓国の音楽から刺激を受けながら歩んできたスンハン。今度は自分自身の音楽で、誰かに希望や勇気を届けたい。『Glow』に込めた思いは、そんなこれまでの歩みの延長線上にある。

■「『IPPONグランプリ』に出たい!」 のぞかせた素顔、日本のファンへ約束
 ステージではクールな表情で魅了するスンハン。しかし、インタビューでは無邪気な素顔ものぞかせた。最近、自身の成長を実感したことを尋ねると、意外な答えが返ってきた。

――最近の活動を通して、「以前の自分だったらできなかったな」と感じる成長はありますか。
セルフィー(自撮り写真)です。今までの自分だったらぎこちない部分がたくさんあったのですが、最近はどうすればうまく撮れるのかもだんだんわかるようになってきたと感じています。

アイドルではない友だちと一緒にいたとき、携帯のライブラリを見たら、アイドルみたいに撮り方が上手な友だちがいて、ちょっとライバル心が芽生えました(笑)。この子たちには負けてられないという気持ちで頑張っています。

 思わぬライバルの存在に笑顔を見せる一方で、デビュー当時の自分へ伝えたい言葉を聞くと、迷うことなく答えた。

――もしデビュー当時の自分に一言かけられるとしたら、どんな言葉を伝えたいですか。
「Xoulと仲良くしろ」です(笑)。実は人見知りをするので、皆さんと仲良くなるまでに若干時間がかかってしまったんです。でも、今から考えるとそんな必要ないから早く仲良くなってと伝えたいです。

 現在では、そんなXoulのメンバーはかけがえのない存在になった。

――Xoulはスンハンさんにとってどんな存在ですか。
Xoulは、友だちという感覚が一番近いです。アイドルグループのチームとしての仲間意識より、ステージを一緒に楽しむ友だちという意識が強いです。

 友人のような距離感だからこそ生まれる表現。その関係性は、これからの「XngHan&Xoul」の可能性をさらに広げていきそうだ。そして、今後見せていきたい姿についても語った。

――今後のXngHan&Xoulで、「まだ誰も見たことがない姿」を見せるとしたら、どんな姿を見せたいですか。
親しい人の前では言葉数も多く、ふざけたりもするんです。そういった姿を皆さんにももっとお見せできたらいいと思っています。

 そんな“素”の一面を垣間見せたかと思えば、次の質問では予想外の答えが飛び出した。

――日本で出演してみたい番組やコンテンツはありますか。
『IPPONグランプリ』です!韓国でも流行っていました(笑)。そこまでのセンスが自分にあるとは思いませんが、出てみたいと思っています。

 真剣な音楽の話をしていたかと思えば、ユーモアたっぷりに笑わせる。そのギャップもまた、スンハンの魅力のひとつだ。

 最後に、日本での活動を心待ちにしているファンへメッセージを送った。

パフォーマンスはもちろんですが、日本語ももっと一生懸命頑張って、自分の真心を皆さんにお伝えできるようにしたいと思います。皆さんもちょっとだけ韓国語を勉強してください(笑)。

【編集後記】
 柔らかな笑顔を見せていたスンハンだが、撮影では一変。シャッターが切られるたびに視線や表情を自在に切り替え、モニターを確認していたスタッフからは思わず「いい…!」という声が漏れた。

 一方、インタビューでは一つひとつの質問に丁寧に耳を傾け、自身の言葉で真摯に答える姿が印象的だった。「IPPONグランプリに出たい」という意外な夢で場を和ませるなど、ステージ上ではなかなか見ることのできない、チャーミングな一面ものぞかせてくれた。

 「今年、日本でたくさん皆さんと会えそうですか」と尋ねると、返ってきたのは、少し照れたような笑顔と「はい!」という力強い一言。『Glow』に込めた「これからも輝き続けるよ」という決意のように、新たな挑戦を始めたスンハンの“輝き”は、これから日本でもさらに多くの人を魅了していきそうだ。
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