甲斐翔真が圧巻のミュージカルメドレー披露 Diosとともにアミューズ株主総会に出演
アミューズの第48期定時株主総会に登場した甲斐翔真 写真:Jun Arakawa

【ライブ写真】クールに歌い上げるDios・たなか(元ぼくりり)
イベントの司会進行は、同社所属のフリーアナウンサー・荘口彰久が務めた。株主総会でのアーティストによるパフォーマンスは、2023年に行われて以来3年ぶり。それぞれの分野で活躍する2組が圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。
まず登場したのは、3人組音楽ユニット・Dios。“前職”としてぼくのりりっくのぼうよみとして活動してきたたなか、イギリスのギター雑誌『Total Guitar』内の読者が選ぶ「史上最高のギタリスト100選」に日本人で唯一ランクインしたIchika Nito、ぼくのりりっくのぼうよみの楽曲も手がけてきたトラックメイカー/シンガー・ソングライターのササノマリイによって2021年に結成。ジャンルレスな中毒性の高いポップスを世に放ち続けている。
これまでサポートメンバーを加えたバンドセットを主軸にライブを展開してきたDiosだが、この日は3人のみでのステージ。1曲目は、2021年3月にリリースした1stシングルの「逃避行」。Ichikaのアンニュイなギターに導かれるように「ダークルーム」へと繋げると、Diosらしい独創的な世界観が会場に広がっていった。
「株主総会の会場でライブをさせていただくことがあるとは、夢にも思っていなかった」と笑ったたなかは、「アミューズの未来を担っていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!」と意気込みを語った。ドラマ『財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜』(テレビ東京系)のオープニング主題歌「芝居の終焉」では、ビートが会場を揺らし、たなかのボーカルも力強く響く。「鬼よ」では、ササノによる流れるピアノに、Ichikaが奏でるアグレッシブなギターが重なり、それぞれのシーンで異彩を放ってきた3人が集結したバンドならではの強さを見せつけた。
恋愛の駆け引きを歌った「ラブレス」をリズミカルに届けたのち、たなかは「ステージの前に行われた株主総会を見学して、あらためてアミューズの規模の大きさを実感した」と語った。ラストは昨年リリースした3rdアルバム『Seein' Your Ghost』に収録されたポップロックナンバー「花霞」。たなかが切ないボーカルを響かせ、桜や煌びやかな光が舞う映像と融合したステージも鮮やかだった。
パフォーマンス後は、荘口とのトークへ。たなかは「楽しかった」と笑顔を見せ、Ichikaも会場の雰囲気が「あたたかい」と語る。ササノは楽しみつつも緊張していたといい、震える手を見せた。結成以来ぶりだという3人編成でのライブだったが、この日のステージを経て、メンバーのみでのスタイルでもパフォーマンスを行っていきたいと感じたという。荘口から、アミューズ所属当時の心情を問われると、ササノは子どもの頃に親が運転する車のなかでサザンオールスターズの楽曲が流れていてよく聴いていたことを振り返り、「信じられなかった」と感慨深い様子を示した。
Diosに続いて、2016年に『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)のパラド/仮面ライダーパラドクス役でテレビドラマ初出演を果たし、現在放送中の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合)にも出演する、俳優・甲斐翔真が登場。2020年に上演された『デスノート THE MUSICAL』にて初舞台にして初主演を務め、その後も『エリザベート』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』『キンキーブーツ』といった舞台でも活躍、10月からは『ミス・サイゴン』への出演も控える甲斐は、ミュージカルナンバーを中心としたパフォーマンスを展開した。
オーケストラの美しいサウンドに乗せて届けられたのは、『October Sky -遠い空の向こうに-』より「星を見上げて」。甲斐の深みのあるボーカルが、夜空に広がっていくように伸びやかに響いた。歌い終えて自己紹介をした甲斐は、普段自身が立つ舞台とは違う会場である両国国技館という場所で歌うことに少し緊張した様子。「自分がこうして歌を歌っている姿は想像していなかった」という甲斐だが、「今は胸を張って立っています」とまっすぐ語ると、客席からはあたたかな拍手が送られた。『風、薫る』への出演について荘口から問われると、連続テレビ小説への出演はずっと夢だったといい、自身の節目の年でその目標が叶ったことに「プレゼントだと思っています」と微笑んだ。
続いて、自身がこれまでに出演してきたミュージカル作品よりメドレーを披露。『キンキーブーツ』より「Land of Lola」、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』より「Shut Up and Dance」、『RENT』より「ONE SONG GLORY」と続き、『next to normal』より「I'm Alive」では客席からのクラップも送られ、パワフルな歌唱で会場を盛り上げた。
「天井高いから、歌声がどこまでも伸びていく」と荘口がコメントすると、甲斐は「楽しんでおります!」と目を輝かせた。原宿・竹下通りでのスカウトから始まったという俳優人生。アミューズの社員からもらった名刺を両親に見せたら、福山雅治のファンだった母親がすぐさま電話をかけたという所属当時を振り返った。また、2005年より20年間行われ、昨年末にひとつの区切りを迎えたアミューズ所属俳優によるユニット“チーム・ハンサム!”の感謝祭『SUPER HANDSOME LIVE』にも出演してきた甲斐。事務所の先輩/後輩と一緒にひとつのステージを作り上げる貴重な経験をさせてもらったことを振り返りつつ、「20年続いた『ハンサムライブ』があったからこそ、僕はミュージカルに立てています」と語る。
続いて、これまでのキャリアを振り返るようにして『マタ・ハリ』より「普通の人生」、『デスノート The Musical』より「デスノート」、『ロミオ&ジュリエット』より「僕は怖い」、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』より「Roxanne」と、再び出演作のメドレーを届けたのち、甲斐は「日本でミュージカルを社会現象にしたい」と今後の夢を語った。そして、パフォーマンスのラストには「自分のなかでもとても大切な曲」だと口にし、『キンキーブーツ』より「Hold Me in Your Heart」を披露。ミュージカル界の次世代として最前線に立つ甲斐は、圧巻の歌唱を見せてステージを締めくくった。
最後に司会進行を務めた荘口は、この日の御礼とともに「これまでもアミューズアーティストの活躍に期待してください!」とコメントし、イベントは幕を閉じた。
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