映画『国宝』のライバルも日本人 カズ・ヒロ氏、メイクアップ&ヘアスタイリング部門で3度目の…
「第98回アカデミー賞」メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた『スマッシング・マシーン』(5月15日公開)(C)2025 Real Hero Rights LLC

【動画】ドウェイン・ジョンソンが「日本でも撮影を行った自信作」と語る特報
同映画で、主演のドウェイン・ジョンソンをはじめとしたキャスト陣の特殊メイクを手がけたのは、『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(2017年で、日本人として初めて同部門で受賞したカズ・ヒロ氏率いるメイクアップチーム。
受賞した場合、カズ・ヒロ氏は『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』、『スキャンダル』(19年)に続き、三度目のオスカーを手にすることになる。
なお、今回のメイクアップ&ヘアスタイリング部門には、日本映画『国宝』(監督:李相日)もノミネートされており、日本人によるメイクアップ&ヘアスタイリング技術が、世界の頂点を競う形となった。現地時間3月15日に開催される授賞式での結果発表が楽しみだ。
■ドウェイン・ジョンソンの“別人級変貌”が評価
『スマッシング・マシーン』は、日本中を熱狂の渦に巻いた総合格闘技の祭典「PRIDE」の創成期にあたる1997年から2000年にかけて活躍した、伝説の格闘家マーク・ケアーの知られざる“実話”を映画化した作品。当時日本で“霊長類ヒト科最強”と謳われるほど華やかな戦歴を誇り、キャリア絶頂期にあったケアー。しかし、はじめての“敗北”が彼の人生に暗い影を落とす――。
主人公のマーク・ケアーを演じるのは、プロレスラー“ザ・ロック”として不動の人気を獲得した後、ハリウッドのトップスターに上り詰めたドウェイン・ジョンソン。2002年にHBOにて製作された同名ドキュメンタリーを鑑賞し深く感銘を受けたことから自ら映画化権獲得に動き、主演兼プロデューサーを務めている。本作では、これまでの“無敵のヒーロー”像を封印し、屈強な男にのぞく繊細な一面を丁寧に体現。20年以上の俳優活動で初めて、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートを果たした。
本作の監督・脚本を手掛けたのは、兄のジョシュ・サフディとともに共同監督を務めた『グッド・タイム』『アンカット・ダイヤモンド』などで気鋭の監督として知られ、俳優としても活躍するベニー・サフディ。初の長編単独監督作品で、世界三大映画祭のひとつ国際映画祭にて銀獅子賞を受賞する快挙を成し遂げた。
ケアーの恋人ドーン役にエミリー・ブラント。ジョンソンとは、2001年のディズニー映画『ジャングル・クルーズ』での初共演以来、“パートナー”として2度目のタッグとなった。自身も問題を抱えながら、栄光からの転落に苦しむ恋人ケアーを一番そばで見守る存在として、今回もまた息の合った演技をみせている。
カズ・ヒロ氏率いるメイクアップチームは、さまざまなファイターたちの傷やアザといった部分的な特殊加工はもちろんのこと、ジョンソンを実在の人物マーク・ケアーにどこまで近付けられるか、というミッションに挑んだ。トレードマークでもある全身のタトゥーを隠す作業から始まり、ケアーの印象に寄せて製作された特製のかつらを装着、さらに顔の特殊メイクとあわせて、撮影前に毎回4時間ほどを費やしたという。
エミリー・ブラントは、特殊メイク後のジョンソンの姿を初めて目にした時のことを、「顔つきだけでなく、彼のまとうエネルギーまで変わっていて感動した。その場の空気が一変したの」と振り返り、メイクアップ技術による圧倒的な変貌ぶりを絶賛している。
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