江戸歌舞伎を再現、映画『木挽町のあだ討ち』芝居小屋を支える職人たちの姿

2026/01/16 18:08 

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「仮名手本忠臣蔵」上演シーン=映画『木挽町のあだ討ち』(2月27日公開)(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会

 第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した作家・永井紗耶子の同名小説を映画化した『木挽町のあだ討ち』(2月27日公開)。江戸の芝居小屋を舞台に、“美談”として語り継がれてきた仇討ち事件の裏に潜む真実を描く本作から、芝居小屋・森田座を裏側から支える人々の場面写真が解禁された。

【画像】父のかたきを討つため、刀を振り上げる菊之助(長尾謙杜)

 本作は、江戸歌舞伎の再現が大きな見どころの一つ。場面写真には「仮名手本忠臣蔵」や「京鹿子娘道成寺」といった名作演目の一幕も収められており、歌舞伎指導や長唄・囃子監修など、専門家による本格的な時代考証が施されていることがうかがえる。

 座付作者の首席として芝居全体を統べる立作者・篠田金治(渡辺謙)。

 芝居小屋の賑わいを生み出す木戸芸者・一八(瀬戸康史)。

 かつては道場の師範代を務めたほどの腕前を持ち、舞台上の立ち廻りや殺陣を担う立師・相良与三郎(滝藤賢一)。

 孤児として路頭に迷っていたところを初代に拾われ、二代目を継いだ元女形で衣裳方を務める芳澤ほたる(高橋和也)。

 そして、名人と称される小道具方・久蔵(正名僕蔵)と、芝居を成立させるために欠かせない職人たちが顔をそろえる。

 森田座では、それぞれの職人が分業で芝居を支えており、金治は演目の筋立てや台詞を手がける“脚本家”的存在。一八は芝居小屋の入口で名調子の口上を響かせ、観客を呼び込む。与三郎は斬り合いや捕り物といった芝居の見せ場を形づくり、ほたるは針仕事を通して役者たちの装いを支える。そして久蔵は、精巧な小道具で芝居の世界観を陰から支えている。

 そんな森田座に、仇討ちの当事者である菊之助(長尾謙杜)が姿を現したことで、芝居小屋の日常は静かに揺らぎ始める。人々の役回りと想いが交錯し、やがてひとつの真実へと近づいていく。
ORICON NEWS

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