北川景子、全編ほぼすっぴん映画『ナイトフラワー』メイキングカット公開 佐久間大介は“裂傷メ…

映画『ナイトフラワー』メイキングカット(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会 (C)2025「ナイトフラワー」製作委員会

【写真】黒髪で血のりを塗られる佐久間大介
トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き大きな話題となった『ミッドナイトスワン』(2020年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた内田英治監督の最新作。借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、2人の子どもの夢をかなえるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。
内田監督が原案・脚本・監督を手掛けた渾身のオリジナル作品の撮影が、24年11月下旬から約1ヶ月間、関東近郊を中心にオールロケで行われた。生活に困窮し、子どものためにドラッグの売人になることを決意する主人公・夏希を演じた北川は、全編ほぼすっぴん。まったく化粧っけのない肌に、黒く染めた髪。恰好もいたってカジュアルで、“身なりなんかに構ってられない”ギリギリの生活感がひしひしと伝わってくる。
子役の渡瀬結美(小春役)と加藤侑大(小太郎役)とは、撮影前のエチュードで仲を深めたようで、序盤から2人は北川に懐いていた。そんな家族の1シーンから撮影が始まると、朝から元気に走り回る小太郎を「ねむた…」と気だるそうにあしらう夏希。美しい横顔には日々の疲労の蓄積がにじむが、小太郎を黙らせようとガバッと抱きしめる姿には、我が子への愛情があふれている。
その後早口の関西弁で子どもたちをせかし自転車に乗せる芝居などが続くが、時には細かいアドリブも織り交ぜる北川のナチュラルさは想像以上。ちなみに夏希が話す関西弁は、関西弁の中で最もノーマルとされる“摂津弁”なのだが、撮影前に北川から「どこの方言にしますか?」と製作陣に質問があったそうで、さすがはネイティブ関西人の北川ならではの着眼点だ。「お前は王将の回しもんか!」と絶妙な間合いで入れるツッコミなど、北川の“関西グルーヴ”が夏希に与えるリアリティははかり知れない。
ドラッグの売人という危険な世界に足を踏み入れる夏希に手を差し伸べ、ボディガードとして手を組む多摩恵を演じる森田と北川の関係性は本作の重要なポイントとなるが、内田監督の意向により、あえて2人は撮影初日まで会わないでいたという。初日は、サトウ(渋谷)の手下にボコられた夏希を成り行きで家まで送り、傷の手当をしてやる多摩恵といった順撮りに近いシークエンスだったが、初対面にして初共演とは思えないほどに2人の間には親密な空気が流れる。
その後、小春が作ったオムライスをがつがつとほお張る多摩恵は、休みなく食べ続け見事完食。思わず「大丈夫ですか?」と声をかけるスタッフに、「大丈夫です~!早く食べ終えられて良かった(笑)」と多摩恵とは180度違うキュートな雰囲気で答えていた。
また、夏希が多摩恵に「家族になってほしい」とどしゃ降りの中で懇願するシーンでは、2人の熱演に涙するスタッフも。12月末の雨降らしは過酷以外の何ものでもなかったが、ずぶ濡れになりながら「子どもたちに未来見せてやりたいねん!」という夏希の魂の叫びを、全身で受け止める多摩恵。カットがかかった瞬間笑い合いながら抱き合う2人の姿は、孤独な女たちのシスターフッドを鮮やかに体現していた。
映画『マッチング』に続く内田作品への出演となる佐久間は、「内田さんは映像芝居の面白さを教えてくれた恩師」と語るほど並々ならぬ思いで挑む。トレードマークのピンクヘアを黒く染め、キラキラしたアイドルオーラを封印。明るさの中にもかげりのある瞳で幼馴染の多摩恵を一途に想い続ける海に投入した。
夏希と出会い危険な道へどんどんはまり込んでいく多摩恵に「どういうことだよ!」と激高する芝居場では、ロケ現場となった駐車場中に響き渡るような声量で熱演。激しいアクションもさすがの身体能力で軽々とこなし、ボロボロの“裂傷メイク”が施された自分の顔を見て「いって~!痛くないけど!(笑)」と終始、内田組を楽しんでいた。
本作が俳優デビューとなる渋谷は、「緊張しました」と語っていたのが嘘のように悠然たるたたずまいで夜の街を仕切る麻薬密売の元締め=サトウを怪演。「じ~っと蛇みたいに(夏希を)見て」という監督の演出通り、不気味な妖しさの中にも抗いがたいオーラのあるサトウを着実に作り上げていく。
違法ドラッグをさばくサトウのアジトでのシーンは、北川、森田、佐久間、渋谷が顔をそろえる貴重なシーンでもあったが、意外にも現場の雰囲気は和気あいあい。サトウの部下たちは全員治安悪めのルックだが、「ちょっと礼儀正し過ぎるよ!」と監督がイジリ全員が笑顔になるなど、シーンとは対照的な空気感の中で順調に撮影は進んでいった。
撮影最終日は年の瀬も押し迫った12月末。夏希たち家族と多摩恵がそろう、本作を象徴するような“疑似家族”の温かいシーンとなった。子どもたちからのあいさつに始まり、笑顔に包まれたクランクアップで北川は「夏希ほどではないですが、私も日々追い立てられるように生活しているので、夏希には共感しやすかったです」と、実生活と重ね本作への思いを打ち明ける。
「夏希は、誰か周りに支えてくれる人、助けてくれる人がいれば道を踏み外すことはなかった人です。家庭に恵まれず、社会の救いの手が行き届かないという状況で、必死にもがき、生きようとします。子どもを守りたいという人の強い想い、腐った世界でもなんとか前向きに生きようとする泥臭さを、見守っていただけたら幸いです」と力強く語っている。
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