菅田将暉が語る“三谷ワールド”の魅力 自分勝手な主人公に共鳴する野心も「愛すべき役」【イン…

10月1日スタート『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』より (C)フジテレビ

【写真】豪華すぎる横並び…!笑顔の神木隆之介、菅田将暉、二階堂ふみ、浜辺美波
本作は1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。菅田は、主人公で成功を夢見る演劇青年・久部三成(くべ・みつなり)を演じる。共演には二階堂ふみ(31)、神木隆之介(32)、浜辺美波(25)という超豪華な顔ぶれが集結した。
希望に満ち、好景気に浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、時に恋模様もあった。栄光を追いかける者、恋に破れる者、迷惑で厄介な者、街を飛び出したい者…。一癖も二癖もあるがゆえ、不器用で生き方ベタ。端から見たら有象無象、でも本人たちは至って真面目で一生懸命。そんな“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、時に激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描いていく。
■三谷幸喜との再タッグに喜び「もう1回できるんだな」 役柄を印象付けるアドバイスも
――脚本を読んだ感想を教えてください。
最初から面白かったですね。常に群像劇で描かれていて、みんながせわしなくて、暇な人があんまりいなくて、誰が主演かもわからないです。その感じが劇団っぽいですし、笑いと涙と、ごちゃまぜ感がすごいです。個人的に三谷さんの群像劇がすごく好きなので。
――三谷さんの半自伝的要素を含む作品と聞いたときの印象を教えてください。
三谷さんのことだけではなく、当時はストリップ劇場で芸人さんが合間にネタをされていたことや、当時の渋谷の様子とか、知らないことばかりで新鮮でした。みんながポジティブで、明日について前向きというか、上を向いているというか。何か変なエネルギーがいっぱい詰まった時代だったと聞いて、演じるのが楽しみだなと思いました。
――菅田さんが演じる人物についてどのような印象をもっていますか。
劇中のセリフでもよく言われているんですけど、演劇に対する熱量、蜷川幸雄先生に対する愛情、シェークスピアに対する愛情みたいなのは本物なんでしょうけど、それだけで、基本的に空回りしている。
三谷さんには「もっと自分勝手で」とアドバイスを受けました。「人の話は聞かなくていい、セリフをそんなに受けすぎなくていい」と。その辺は徹底してやっているところです。(久部は)本当に自分勝手だし、本当に全員に嫌われていく。個人的には「愛すべき役」だと思っています。たまに「いい加減にしろよ」と思うことはありますが(笑)。
でも、人間として本当にダメなことを全力でやれることなんて、現代ではお芝居ぐらいじゃないですか。だから楽しいです。これは喜劇ではないです。本当に見ていられない悲劇だと思ってやっています。
――菅田さんも演じる久部に似ていると思うことはありますか?
久部ほどではないんですけど、割とワガママで野心がある。自分が大好きなものにまい進しているときはほかのことは気にならない。そういった部分は理解できます。
――三谷幸喜さんの作品に出演することに、こみあげてくる思いはありましたか?
うれしかったです。三谷さんが書くお話って、感情が複合的で、常に人間が多面的に動いている。だから今作もコメディにも振れ、シリアスにも振れる。どっちかではなく、両方あるっていうところが「もう1回できるんだな」って。すごい楽しみでした。
――三谷さんが描く人物、キャラクターの魅力をどう感じますか?
人をよく見ているんだと思います。結構、演者の素質が出ているというか、その人ならではのニュアンスを引き出している気がします。現場にも来てくださったのですが、当て書きで書いたら、まんまその人だったみたいなことが結構あるらしいんです。その辺の直感力がすごいと思います。
――1984年の渋谷を舞台にした作品ということで、この時代の若者像などで意識している点はありますか?
時代劇だと思ってやっています。言葉のラリーの速さとか、粗暴な感じ。現代劇ではないテンションは意識しています。あとはアナログ的な部分、感情表現や声量とか人との距離の近さとかも意識しています。
――渋谷に何か思い出はありますか?
上京組からすると、すごく憧れる場所。でも上京してみると、すごく人が多くて…。10代の頃は谷をやっぱ拠点にしたい欲みたいなものがありました。そんなに思い出ないです(笑)。
■閉塞感漂う現代を生きる若者に伝えたい思い 俳優としてもがいた過去も
――演じる久部の心の師匠は蜷川幸雄さんとのことですが、菅田さんにとっての師匠は?
僕は青山真治監督です。19歳の頃に出会ったんですけど、最初に映画の現場を、怒鳴られながらですが、教えてもらいました。でもその後に蜷川さんのもとで1本幸いにもやらせてもらっていて、それもすごい記憶に残っています。
――今、この現代においての本作品を描く意味合いについて教えてください。
生き様が気持ちがいい。(演じる久部は)ダメな面も多くて嫌われることもあるけど、今は嫌われることもできなかったりする。失敗もできなかったりするし、壁にもぶち当たる前に、壁があるよって教えられてしまう時代だから。だからこそ、ある程度盲目的に進んでいく彼らの生きる力はすごい大事なことじゃないかなと思います。
久部は確かにダメな人かもしれないけど、こういう人がいたからこそ、表現は生まれるし、生活が豊かになるということを感じました。
――本作では“もがく”若者像が描かれると思いますが、菅田さんご自身は誰かに憧れたり、もがいたりした経験はありましたか?
ありました。初めて会った芸能人が神木隆之介さんだったのですが、オーディションの際のトイレですれ違って「うわ、神木隆之介だ!」って。その頃はまだ俳優や芸能の世界に入ることなんて、全然想像もできてない普通の中学生だったので、第一線でやっていて、実力もある同世代を見て、痛感しました。
――どこで突破口が開いたとご自身で感じますか?
とりあえずやってみるかっていう感じでした。幸いにも仮面ライダーに出演できて、恵まれた環境に入れたことによって、振り返る間もなく、人と比べる余裕もなくやれたのが良かったんだろうなと思います。
――今作が3年ぶりの民放ドラマ主演作となりますが、連ドラならではの難しさ、心がけている部分はあるでしょうか?
連ドラならではの大変さを忘れていたなという気持ちです。集中力や緊張感、グルーブの維持というか。映画の3、4倍の分量を撮影するわけですから。座長として、俳優部の窓口なので、現場で起きたことを伝えたり、相談したりと、映画の撮影ではそこまで意識しなかったことですけど、先輩方がそういったことをする姿を見せてくれたので、自分もそのようにできたらなと思っています。
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