當真あみ、アニメ映画主演で少女役 谷口悟朗監督の新作『パリに咲くエトワール』来年3月公開で…

2025/08/08 06:00 

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『パリに咲くエトワール』のティザービジュアル (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会

 オリジナル劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』が、2026年3月13日に公開されることが決定した。『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督と『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』など多くのスタジオジブリ作品でキャラクターデザイン・原画を務めた近藤勝也が初めてタッグを組んだ作品で、主人公の画家を夢見る少女・フジコ役を若手俳優・當真あみが担当する。

【画像】『魔女の宅急便』な雰囲気!當真あみ演じる主人公の設定画

 『パリに咲くエトワール』は、1900年代初頭、困難な時代にあって、諦めることなく星<エトワール>に手を伸ばそうとする日本人のふたりの少女の物語。画家を夢見るフジコとバレエに心惹かれる千鶴。横浜で偶然出会ったふたりは、運命に導かれるようにパリで再会を果たす。20世紀初頭のパリで、夢を追い求め奮闘するふたりの姿が描かれる。

 主人公は画家を夢見る少女・フジコで、當真は「フジコという普段の自分とは全く違った真逆な女の子を演じるにあたり、役作りや声優というお芝居の違いの難しさを改めて感じながらも、楽しく演じさせていただきました」とし、「20世紀初頭、周りの人の声や世の中の流れに逆らい、女性がたった一人で異国の地へ向かい夢を追いかける姿は、現代を生きる私にも、自由であり続けて良いと勇気をくれるようでした。そんな姿を見ていただける方にも感じで貰えると思います」とコメント。

 フジコ役に當真を起用した理由として、谷口悟朗監督は主人公のフジコの声に「純粋であること、企み感がないこと、等身大であること、愛嬌があること、そしてどこかに芯を感じさせること」を起用の基準にしたとし、「アフレコの時期に、このキャリアでの當真さんに出会えたことは幸運でした」と振り返った。

 また「コロナ禍のなか、自主制作のような形でコツコツと作り続けてきた作品が、ようやく皆さんにお届けできる段階になりました。近藤さんをはじめ、多くのスタッフやキャストの皆さんに心から感謝しています。楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

 解禁されたティザービジュアルは、赤いリボンが特徴的な主人公・フジコが部屋の窓から身を乗り出す姿が描かれ、背景にはパリの街並みを望み、この街を舞台にこれから始まる物語に胸が高鳴る様子が伝わってくるイラストになっている。

 今回の作品について、近藤はアルボアニメーションのプロデューサーの存在に触れ、「7年前の5月に、長野の僕の自宅まで訪ねて来て下さった人がいる。アルボアニメーションのプロデューサー、カルキ・ラジーブさんだ。当然初対面。その彼から、今企画している映画のキャラクターを作ってくれないかと誘われた。僕はすぐ様、丁重?にお断りした」と告白。

 しかし、熱意に押され「彼は「イメージ画だけでも・・・」とあきらめない。彼の熱意に打たれてお引き受けする事にした。しかしそこからが長かった。イメージ画に留まらず、原画も参加することになる。それから7年、僕たちの映画は来年3月に公開予定だ。ラジーブさん!スタッフの皆さん!成功をお祈りしております」と伝えた。

■スタッフ情報
原作:谷口悟朗・BNF・ARVO
監督:谷口悟朗
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:近藤勝也
キャラクターデザイン:山下祐
リサーチャー:白土晴一
美術監督:金子雄司
色彩設計:柴田亜紀子
撮影監督:江間 常高
キャラクター演出:千羽由利子
3DCG監督:神谷久泰
編集:廣瀬清志
プロップデザイン:尾崎智美
メカデザイン:片貝文洋
音響監督:若林和弘
音楽:服部隆之
アニメーション制作:アルボアニメーション
製作:「パリに咲くエトワール」製作委員会
配給:松竹
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