吉沢亮主演『ババンババンバンバンパイア』プチョン映画祭で海外初上映 韓国の観客の“笑い”に…

2025/07/09 08:17 

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第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加した映画『ババンババンバンバンパイア』(公開中)主演の吉沢亮、浜崎慎治監督

 7月3日から韓国・富川(プチョン)で開催されている「第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭」(BIFAN)の「Merry Go Round部門」に、映画『ババンババンバンバンパイア』が招待され、8日に海外初上映(インターナショナル・プレミア)が行われた。現地では主演の吉沢亮、浜崎慎治監督が登壇した。

【画像】韓国・富川市内の「サンドン市場」を散策する吉沢亮、浜崎慎治監督

 映画祭会場(Bucheon City Hall)に向かう前、地元民に愛されている富川市内の「サンドン市場」を散策した2人は、店先に並ぶキムチやヤンニョムチキンなど、韓国ならではの食べ物や風景を興味深く眺め、束の間の韓国を堪能。

 今回が初めての海外上映となり、韓国の観客に映画を観てもらうことについて、吉沢は「このコメディーの感じを韓国の皆さんがどう受け取ってくださるのか、また日本初のコメディーバンパイア映画なので新鮮に映ってくれるといいなという気持ちで、反応が楽しみです」と登壇前の想いを明かしていた。

 上映中は満席の客席から度々爆笑が起こり、エンドロールが終わると同時に大きな拍手が響いた。ステージに登壇した吉沢は「アニョハセヨ~!(会場拍手)本日はこんなに大勢の方に本作を観ていただき、心から光栄に思っております。この映画の森蘭丸を演じさせていただきました、吉沢亮と申します。皆さんもすごく盛り上がってくれたという話を聞いて非常にうれしく思います!今日はよろしくお願いいたします」と現地の観客にあいさつした。

 観客とのQ&Aでは、現在『国宝』で全世界から注目を集める吉沢に、本作へ参加した経緯を尋ねる質問も。

 吉沢は「浜崎監督とご一緒させていただくということで、前回の『一度死んでみた』という作品が、本作同様に登場人物が敵役も“全員愛せるバカ”というか、どこか抜けている部分があって本当にかわいらしいキャラクターが出てくる映画で、その空気感がすごく好きでした。今回も主演という形でオファーをいただいて、浜崎監督の作品ですし、ぜひとも出演したいという想いで受けさせていただきました」と説明した。

 また、450歳のバンパイア・森蘭丸を演じる上での役作りについては「蘭丸を演じる上で準備したことは、この『ババンババンバンバンパイア』(流暢な言い方に会場笑いが起こる)の撮影に入る少し前に『国宝』の撮影があり、女形で体が痩せている状態でした。漫画の蘭丸は結構身体がムキっとしているので、撮影に入る1か月でできることは限界があるのですが、筋トレやご飯をたくさん食べて身体を大きくする準備をしました」と明かした。

 さらにビジュアル面でのこだわりについても「髪型や衣装など原作の森蘭丸という見た目をそのまま僕がやっても、それが僕自身にフィットしないと良くない。僕が森蘭丸の格好になってちょうど良い形にどう落とし込むのかはすごく意識しました」と話した。

 蘭丸という人物像については「450歳でいろんな人間界を見てきたバンパイアは、心が枯れているというか、ある種人間を同じ生物と思っていない部分を強調しつつ、李仁という人物に対してはものすごく人間臭くなってしまう。そのギャップに面白さが出ればいいなと意識しながら演じていました」と自身の解釈を述べた。

 最後に、浜崎監督は「初めて韓国で上映できて皆さんの反応がとても気になっていたのですが、好意的に受け入れてくださって、伝わるかなと思っていた部分も受け取っていただけてすごく安心しました。日本の(笑いの)ニュアンスもそんなに遠くないんだなと思いました。日本の歴史上の人物が出てくるので最初は分からないかもと思ったのですが、理解していただいてうれしかったです」と感謝を伝えた。

 吉沢は「この作品をどのように皆さんが受け取っていただけるのか楽しみでもあり、少しドキドキと不安もあったのですが、皆さんが僕たちの伝えたいニュアンスを受け取ってくださったようで本当にうれしく思います。仕事で韓国に来させていただいたのは初めてですが、韓国の皆さまとお会いできてとても嬉しかったです。また別の機会でも韓国に来れることを楽しみにしております」と締めくくった。
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