『あな奪』玖村(阿部亮平)不条理ラスト裏側…演出家が証言 DAIGOは第1話セリフ引用して…

2025/07/01 17:44 

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『あなたを奪ったその日から』第11話(最終話) (C)カンテレ

 俳優・北川景子が主演を務める、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』(毎週月曜 後10:00)の最終回(第11話)が6月30日に放送され、物語が完結した。

【最終回カット】深い意味が…玖村(阿部亮平)が泣き崩れたシーン

 今作は、11年間に及ぶ母の復讐と親子愛の壮大なストーリー。食品事故で愛娘・灯を失った母親・中越紘海(北川)が、事故を起こした惣菜店「YUKIデリ」の社長・結城旭(大森南朋)を恨み、旭の次女・萌子を誘拐した。

 時が流れ、萌子は紘海の娘・美海(一色香澄)として育ち、中学生になった。紘海は、旭が取締役を務める会社に入社。紘海と旭が一緒に働き、それぞれの境遇・心境が浮かび上がった。そしてついに、旭が隠していた11年前の事故の真相、紘海が犯した誘拐が明るみになった。

※最終回ネタバレ

 結城家に戻った美海は、ひっそりと家を出て、長野の姨捨駅に向かった。誕生日に母・紘海と行く約束をしていた場所。同駅は、急こう配を列車が上がっていくための「スイッチバック」と呼ばれる方式があり、鉄オタの聖地とされる。また「スイッチバック」は、旭の会社が運営するスーパーの名前でもあった。かけつけた紘海は「大好きだよ、これからもずっと」「美海、大好きだよ」と、娘を抱きしめた。

 それを見届けた旭は、記者会見で次女誘拐に関する質問を受け、「被害者の遺族に誘拐されたというのは、事実ではありません」「2人は本物の親子です。これからも2人は変わらず親子です」と答えた。紘海は旭を許し、旭は紘海を許し、それぞれが娘の美海/萌子と笑顔で暮らす姿が描かれ、感動のエンディングとなった。

 一方、マスコミに情報をリークしたのは、玖村(阿部亮平)だった。過去に、結城家の長女・梨々子(平祐奈)の家庭教師を務めたことから、“人生終了”に追い込まれたキャラクター。最終回では、スーツ姿で就職活動をするも、採用されない姿が描かれた。

 玖村がマスコミに情報を漏らしたことで、梨々子も職を失った。しかし「ありがとう。これでよかった。私はそれだけの罪を犯したから」とあっさり。玖村は「あんただって人生終わったんだろう」「(自分を)罵れよ、恨んでくれよ」と嘆き、泣き崩れた。

 この不条理ともいえる玖村の描写には、さまざまな感想が寄せられた。

 北川の夫・DAIGOは、最終回後に自身のXを通じて「玖村はスピンオフでその後を観たい」と期待。「このドラマの1話の『愛と憎しみはとても似ている』というセリフそれを地でいっていたのが玖村だった」と鋭く指摘し、「玖村は罵って欲しかったんだ」「そこで僕は玖村に初めて共感した良いやつだ」とつづった。これに北川も「私も玖村のその後を見たい。梨々子ちゃんも」と応じた。

 演出の松木創氏は「玖村君の運命に様々なご意見を頂きましたが、あのラストの慟哭には、撮っていて心が震えました。凄い芝居でした。。また、どこかでご一緒できることを願います」と投稿。視聴者からは『あな奪』“玖村編”に期待が高まっている。
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