【SSFF & ASIA】「講談社シネマクリエイターズラボ」俳優・古舘寛治が受賞、初監督に…

2025/06/11 19:16 

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『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025』に出席した古舘寛治 (C)ORICON NewS inc.

 11日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2025』アワードセレモニー内で「講談社シネマクリエイターズラボ」の結果が発表され、緒方一智氏(『来世のせいら』)、八幡貴美氏(『おっとのあし』)、俳優の古舘寛治(『楽屋裏』)の3人が受賞。主催者である講談社代表取締役社長・野間省伸氏とともに登壇した。

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 「シネマクリエイターズラボ」は、講談社が新たな映像クリエイターの才能の発掘と支援を目的にショートフィルム企画を世界公募するプロジェクト。実写・CG・アニメーションなど、形式&ジャンルは不問、企画書(絵コンテ・脚本など)と経歴書を送り、最優秀企画には、映像の製作資金や生活費として1000万円が送られる。2023年8月1日に募集開始した第1期は受賞5作品が完成し、世界中の映画祭で受賞や入選を果たした。第2期は昨年度を上回る全1126企画、そして第3期である今回は、国内外から1013企画(日本国内:590/海外:423)が寄せられ、上記3作品が受賞した。

 野間社長は「私ども講談社は、創業115年になる出版社です。これまで作家さんや漫画家さんなどクリエイターの方々と寄り添いながら数多くの物語を作ってきました。そうした知見、経験を活かして映像クリエイターの方とも寄り添いながら、新しい物語を作れたらという思いから、このプロジェクトを進めています」と企画の意図を説明すると「今回で3回目のプロジェクトとなります。第1回目の受賞者の方々は、国内外の30以上の映画祭で入選や受賞を果たしています。また昨年の2期目も同様な形で展開していると聞いております」と成果を述べる。

 『来世のせいら』を企画した緒方氏は「選んでいただいたからには、自信を持って自分のやりたい、思い描いた世界を表現し切ることが一番の恩返しだと思うので、精一杯頑張りたいです」と意気込む。『おっとのあし』を企画した八幡氏は「たくさんの応募があったなか、この作品を選んで映画を作らせていただくことになって、本当にありがとうございます」と笑顔を見せると「国際映画祭に出すという大きな目標があるので、日本の方にはもちろんですが、海外の方の心にも残るような作品にしたいです」と力強く語っていた。

 また俳優として活躍している古舘も受賞を果たした。古舘は「これまで映画を撮ったこともありませんでしたし、まさか応募をして採用されるとは予想していませんでした」と驚きだったことを明かすと「チームで応募をした企画が面白がられたのかもしれません」と分析し「1000人以上の企画の中から選ばれたからには、つまらないものを作るわけにはいかないと思っています。ぜひ頑張って面白いものを作りたいです」と意欲を見せていた。

 野間社長は「この活動も3年目を迎え、映像クリエイターと編集者とのコラボレーションに、大きな可能性を感じています」と手応えを感じていることを明かすと「これまで得てきたネットワークや知見をさらにいかして、見たことのないような物語を作り上げていきたいので期待してください」と思いを述べていた。
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