『特捜9 final season』Interview Relay:原沙知絵「ラストとはい…

2025/05/14 11:00 

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早瀬川真澄(演:原沙知絵)=『特捜9 final season』より(C)テレビ朝日

 テレビ朝日系で放送中のドラマ『特捜9 final season』(毎週水曜 後9:00)が後半戦に突入。ORICON NEWSでは、レギュラーキャストが「ファイナル」を迎える本作への思いを語るインタビュー企画をリレー形式で展開中。第4回は、『新・警視庁捜査一課9係』(2009年)以来、関東監察医務院の監察医・早瀬川真澄を演じる原沙知絵が登場。

【画像】レギュラーキャスト勢ぞろいのポスタービジュアル

――ラストシーズンを迎えるお気持ちは?

【原】この作品が20年続いてきた中で、私は16年間、真澄として参加させていただきました。一つの作品にこれほど長く関わることは、本当に稀なことで、今後もそうあるとは限りません。ですので、「ファイナル」と聞いたときは感慨深い思いがありました。でも一方で、「これが最後」というより、「ここからまた新しいスタートが切れるように」という前向きな気持ちで臨んでいます。

実際の私は役柄とはだいぶ違う

――「それを調べるのがあなたたちの仕事」と、ことあるごとに特捜班の背中を押してきた真澄というキャラクターは、原さんにとってどのような存在ですか?

【原】真澄は内部でも外部でもない中間的な立場だからこそ、特捜班のメンバーが行き詰まったときに相談できる相手として存在できれば――それが真澄らしさだと思って演じてきました。ただ、登場シーンが限られているのに、事件の鍵となるような重要なせりふが多いというとてもハードルの高い役でした。真澄はとても優秀な監察医ですが、実際の私は役柄とはだいぶ違う部分もあります(笑)。だからこそ、真澄は私にとって挑戦の連続でした。

原点回帰のファッションに注目

――16年間の中で、真澄のビジュアルや演出の変化もありましたか?

【原】実は衣装やヘアメイクなど、細かな部分で毎シーズン変化を加えています。最初は黒を基調にした革ジャンスタイルで、かなりハードな印象だったんですが、その後は時代や流行を取り入れて、色味を増やしたり、医療用の衣装も少しずつ変えていったり。今回のファイナルでは、あえて原点回帰を意識して、初期のハードなイメージに近づけています。ぜひビジュアル面にも注目していただけたらうれしいです。

井ノ原さんには申し訳ないなと思いながらも頼りっぱなしでした

――渡瀬恒彦さん、井ノ原快彦さんとの思い出深いエピソードはありますか?

【原】渡瀬さんは、瞬発力と持久力を兼ね備えた方で、常に現場の空気を常に引き締めてくださいました。現場に静かに現れて、でもその存在感は圧倒的。現場での姿勢から多くを学ばせていただきました。真澄は初登場時から「人が苦手」という設定だったのですが、渡瀬恒彦さんが演じる倫太郎さんが真澄のチャーミングな一面を引き出してくださったんです。今の真澄がいるのは渡瀬さんのおかげだと思っています。

 井ノ原さんは、そうですね……本当に、いつも一人一人に気を配ってくださっていて。4月クールや夏のシーズンなど、いろんな時期に撮影があると、出演者の中でお誕生日を迎える方もいらして。みんなで「お祝いしよう」と話し合いはするんですけど、最終的に井ノ原さんがまとめてくれる。一番忙しいはずなのにいろいろ率先して動いてくださる姿を見ていると、「ああ、こんなに偉大な先輩と一緒に現場にいられるって、本当に貴重なことだな」って思うんです。

 バースデーサプライズの時に現場に行けないときも、メッセージカードについて「代わりに渡してもいい?」とか「今から渡すけど大丈夫?」って、ちゃんと確認してくれたりして。申し訳ないなと思いながらも、「お願いします!」という感じで頼っちゃうんですよね。ちなみに、今年も吹越さんがお誕生日だったので、みんなでアイデアを出し合ったんですけど、やっぱり最後は井ノ原さんが全部やってくれました。

視聴者の皆さんも『特捜9』を一緒に作ってきた仲間

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

【原】長年見続けてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。このファイナルシーズンが、そんな皆さんの期待に応えるものになればと願っています。そして、途中から見始めてくださった方も含めて、『特捜9』を一緒に作ってきた仲間のように感じていただけたらうれしいです。最後まで、ぜひ応援よろしくお願いします。
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