Vaundy「怪獣の花唄」がGold Medal受賞 ライブも熱気に満ちた『NexTone…

2025/04/30 19:15 

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『NexTone Award 2025』でのライブの模様

 音楽著作権管理事業者NexToneが主催する音楽賞『NexTone Award 2025』の授賞式イベントが25日、東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。

【画像】藤井隆&上田まりえほか、授賞式を盛り上げた出演者たち

 2017年に創設されて以来、今年で9回目を迎えた同アワードでは、前年1月から12月の著作権使用料分配実績に基づいてGold、Silver、Bronzeの各メダルのほか、特別賞、国際賞、YouTube賞が選出され、著作者および音楽出版社を表彰している。

 イベントは、受賞アーティストのスピーチに加え、ライブパフォーマンスも交えて進行。オープニングを飾ったのは、プラットフォームサービス「Eggs」との共同オーディションでグランプリに輝いた新鋭アーティスト・no more。3曲を披露して会場の熱気を一気に高め「このような機会をいただけて、そしていつも応援してくださって、本当にありがとうございます。僕らは自分たちの音楽を通して、一人ひとりのネガティブやマイナスな気持ちを少しでもなくせたらと思って活動しています。みなさまに愛が寄り添えますように」と感謝の思いを語った。

 その後、司会を務めた藤井隆と上田まりえが登場し、藤井は「楽しいイベントにできればと思います。本日は空席を除いて満席となっております」とユーモアを交えてあいさつし、会場に温かな笑いを呼んだ。

 「YouTube賞」には、こっちのけんとの「はいよろこんで」が選出された。アニメーションミュージックビデオを手がけたのは、映像作家のかねひさ和哉氏。登壇したblowoutの片山彩夏氏は「このたびは素敵な賞をいただき、ありがとうございます。この賞に恥じぬよう、今年も全力で活動してまいります」と感謝を述べ、こっちのけんとからは「YouTubeに投稿したら世界中に広がって、本当に夢のような、人生が変わった出来事でした。この度は本当にありがとうございます」との喜びのビデオメッセージが届けられた。

 続く「国際賞」は、新海誠監督による映画『すずめの戸締まり』プロジェクトが受賞。voquetingの野田林太郎氏は「このような著作権使用料が還元していくことで、より海外へ向かってアーティストが活動していければいいなと切に願っております」とコメントした。

 「特別賞」には、アーティストマネジメントとレーベル事業を展開するBMSGが選ばれた。同社の安倉知弘氏は「これまでさまざまなみなさまに支えられて、ここまでやってこられました。これからも音楽産業の前進に全力で寄与していければ」と語り、代表のSKY-HIからも「特にこの極東の日本における音楽ビジネスは転換期だと思います。転換期というのは不安定であったりピンチであったりすることもあれば、ものすごいチャンスが眠っている状態でもあるというように捉えているので、すべてのアーティストやアイドルが迅速的に幸せを掴める世界を作るために、これからも頑張っていきます」という熱いコメント映像が寄せられた。

 2組目のライブステージには、harhaが登場。4曲を力強く披露し、観客を惹き込んだ。「今日ここで出会えたみなさまに、またどこかでお会いできることを心より楽しみにしております」と語り、感謝の言葉を残してステージをあとにした。

 Bronze Medalを受賞したのは、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」。登壇したABCフロンティアの井口毅氏は「初めてこの楽曲を聞いたとき、素直な勇気が湧いてくる曲だなと心が震えました。おかげ様でこの楽曲が主題歌のドラマも好評で、このような素晴らしい楽曲に関われたことを弊社一同、感謝しております」と喜びを語り、ファンやリスナーへの感謝も述べた。

 Silver Medalには、koyori(電ポルP)の代表曲「独りんぼエンヴィー」が選ばれた。ドワンゴの織本五郎清健氏は「この曲はリスナーの背中をそっと押してくれる曲で、リズムゲームで人気になるほどテンポがよく、クセになる曲。本当に素晴らしい作品です」と称賛。koyoriからも「こういった機会をいただいたことは、これからの自分の活動にとっても大きな宝物になるのではと思っております。これからもたくさん聴いてくださるとうれしいです」とのメッセージが届けられた。

 授賞式の最後を飾るライブパフォーマンスには、注目の若手バンド・レトロリロンが登場。5曲を披露し、観客を魅了した。MCでは「実はワンマンツアーのファイナルを、つい先日までこのEXシアターでやっていたんです。こんなすぐにEXシアターに出ることになったので、トイレの場所まで全部把握していて、ちょっと家に帰ってきた感じがしています」と笑いを交えながら語り、「また僕らに会いたいと思ったら、みんなが自分で調べて会いに来てください。また会おうね」と呼びかけた。

 その後、歴代のGold Medal受賞作品を振り返る映像がスクリーンに映し出され、いよいよ今年のGold Medalが発表。Vaundyの「怪獣の花唄」が受賞し、今年度の頂点に輝いた。

 フィナーレでは、受賞者やライブパフォーマンスを行ったアーティストがステージに集合。NexToneのCEO・阿南雅浩氏が最後の挨拶に立ち、「音楽著作権管理事業者であるNexToneは、リスナーでありユーザーであるみなさまがカラオケで歌ってくださったり、配信で聴いてくださったりした楽曲の使用料を、放送事業者やレコード会社などから徴収し、著作権者へ分配するという業務を行っています。テレビCMなどで大量使用があれば、発表から10年以上経った作品でも多くの使用料が生まれます。それが著作権の奥深さであり、音楽の価値が続いていく仕組みなのです」と語り、盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
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