Snow Man、5大ドームツアーでド派手演出を連発 9人の絆が共鳴する最強のステージ【ネ…
『Snow Man Dame Tour 2024 RAYS』東京公演初日の模様(左より)佐久間大介、宮舘涼太、渡辺翔太、目黒蓮、岩本照、ラウール、向井康二、深澤辰哉、阿部亮平
【写真】生配信でも息ぴったりのダンス初披露
オープニングでは、一人ずつ映像とともに独自の演出で観客の前に姿をみせるメンバー。まず目黒が高さ約16メートルのスライダーで参上して驚かせると、向井は燃え上がる炎、阿部は幻想的な水のなか、深澤は客席中央のレールトロッコで華麗に、渡辺は階段からミステリアスな笑みをたたえ、宮館は花道の上を霧とともに妖しく、そして岩本はバイクでワイルドに疾走した。
さらに、佐久間はポップアップでダイナミックに跳ね上がり、ラウールは上空からステージに舞い降りる。そのたび9色のメンバーカラーのペンライトに染まり、ドームを熱い声援が響く。改めて9人横並びに集結すれば、その光はより強いものとなり圧倒的なオーラを放った。
岩本の「東京!騒いでいこうぜ!」と開幕を高らかな宣言とともに「EMPIRE」は、炎と水の演出でドラマティックかつ、息のあったダンスで魅せる。「東京!盛り上がろうぜ!」と目黒の合図から始まる「Dangerholic」ではムービングステージで移動。「ブラザービート」では阿部の「幸せになりたい人~!5万5000人と、俺たち9人で幸せになろうぜ!」と呼びかけ、深澤の「イーアルサンス-!」のコール&レスポンス。ワチャワチャしながら“カッコよさ”も“楽しさ”も大渋滞に。
エッジの効いたアグレッシブなサウンドが特徴のロックテイストのダンスナンバー「BREAKOUT」や、大人の色気や雰囲気を最大限に引き出した楽曲「LOVE TRIGGER」など楽曲が変わるたびに世界観も変化。前半は渡辺と向井によるユニット曲「星のうた」で、向かい合って唯一無二のハーモニーが奏でる2人による“サプライズ”としてスポットライトに照らし出された気球が現れた。
しかし、そこに他のメンバーも乗せた気球も続々と登場し、自分たちだけの気球ではなかったという“オチ”も添えられながら「ドレス&タキシード」は、グループ初・直径8.3メートル、地上から高さ約24メートルまで上昇する気球に乗りパフォーマンス。メンバーカラー9色が入った歌詞にあわせ、ペンライトの色も変化し、楽曲中のセリフや、ペアで乗り込んだ気球でのイチャイチャ(?)でも沸かせ、カラフルな魅力が弾けた。
この日のMCは、来年1月22日発売のベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』に収録される「SBY」が初パフォーマンスされ、公式YouTubeチャンネルでも生配信。さらに、改めて深澤の先導で「照、おかえり!」という声もかけられた。「ただいま」と目を細めた岩本はこの日、マスクをつけてのパフォーマンスが大半となっており「まだMAXまではいってない」と笑顔を作るのが難しいという説明がなされたが「Snow Manのファンってあったかいな」と安堵した様子。深澤も「そうなのよ。うちのファン、あったかい」と自慢げに胸を張った。
後半も怒涛のパフォーマンスで引き込む9人。ステージの散らばり、メンバーがそれぞれの想いを乗せて歌い上げる「One」やオリエンタルな雰囲気の漂うサウンドがクールなR&Bダンス曲「Wha cha cha」など一瞬も飽きさせない。さらに残るユニット曲も次々に登場する。
宮舘、深澤、阿部によるユニット「ナイトスケープ」はゆるやかなメロディと余裕を感じさせる振り付けは大人の色気も感じさせ、その場を“チル”な空気感で包む。佐久間と目黒は、コミカルな歌詞とキャッチーな振り付けの「Hot Flow」をまさかのバスタブの中からお届け。文字通り会場をホットにあたためた。岩本とラウールによる「GLITCH」は近未来的なサウンドのなかシンプルな黒ジャケットに身を包んだ2人が洗練されたペアダンスで圧倒した。
フロートに乗って「POWEEEEEER」は上着を振り回し全力ジャンプしまくり、人気曲「君の彼氏になりたい。」では渡辺も「宮舘の後はやりづらい」と漏らすほど、宮舘がアドリブでワールド全開。ハイテンションに笑いも混ぜながらラストスパートへ突入。和の雰囲気をまとった「タペストリー」や、肉体美を惜しげもなく披露する岩本に対抗するかのごとくタンクトップをブチ破る向井を中心に野性味あふれる「Cry out」など息もつかせぬパフォーマンスが続く。
本編ラストは「最高の時間をすごせましたか?みなさんのおかげで、メンバー、スタッフさんのおかげで9人そろって東京に帰ってくることができました。本当にいつも愛をくれてみんなに感謝しています」と岩本が感謝を込め、そのファンからの愛にアンサーするように「Dear.」を披露すれば、あたたかな感動がその場を包みこんだ。
アンコールではパーカーと公式グッズであるヘアバンドを装着してラフなスタイルで登場、フロートから会場隅々まで手を降ったり、花道を全力で走り回ったりとその体力は底知らず。トリにふさわしいハイテンションソング「KANPAI Year!!」で会場一体となって盛り上がりまくると、「ありがとうございました!」「ナイス乾杯でしたよ!」とメンバーがファンを称える場面も。
本当の最後は岩本の呼びかけで「俺たちとみんなでSnow Man!」と一体感が最高潮に。退場しながら「電車のマナーに気をつけてください!」と無邪気に呼びかけるラウールに客席から和やかな笑い声ももれながら、約2時間45分のステージは幕を閉じた。
9曲もの振り付けを担当した岩本は、マスク越しでもわかるような穏やかな笑顔でファンとの再会を喜び、衣装を担当するラウールは、天真らんまんでありながら舌ペロや髪をかきあげたり細やかな仕草が妖艶。MCの進行やあいさつの安定感に加え、気遣いを感じる言葉選びの深澤は“リアコ”そのものだ。
メンバーを前にボケ倒しツッコミまくり、マッサマンポーズを連発し、会場の笑顔を一身に浴びる向井、持ち前の美声で存在感をみせながらアンコールではメンバーから脱がされ「いや、脱ぐ曲じゃない!」と叫ぶなど三枚目の部分も請け負う渡辺。ダンスもアドリブもロイヤルな“舘さま”ワールド全開の宮舘は、MCでズボンが破けたことを報告するおちゃめさもみせた。
テレビではインテリキャラの阿部はリボンいっぱいの衣装を着こなし小首をかしげたり“あざとさ”全開、「東京ドーム幸せにしてやるよ!」と声はりあげ、飛び跳ね、駆け回り、エネルギーで周りを巻き込む佐久間、そんなメンバーと楽しそうにたむれたり、優しい笑顔でみつめる目黒は俳優の時とはまた違った表情を魅せる。そんな9人だからこそ叶えられたドーム公演。5周年を迎える来年への期待も高まる時間となった。同所にて18日まで開催。さらにツアー全体では5都市13公演、61.5万人を動員する。
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