松山千春、冠動脈バイパス手術でICUに7日間 無事退院・ラジオ復帰、今後を語る「コンサート…

2024/10/13 22:05 

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松山千春

 狭心症の病状悪化で冠動脈バイパス手術を受けていたシンガー・ソングライターの松山千春(68)が、13日放送のFM NACK5『松山千春 ON THE RADIO』(毎週日曜 後9:00※全国15局ネット)に5週ぶりに復帰した。北海道・STVラジオのスタジオから声を届け、冒頭に「9月1日以来、またまたマイクの前に立たせていただくことになりました。無事に手術も終え退院して、こうして番組が始められることになりました。本当にありがたく思う」などと感謝の言葉を述べ、手術に至るまでの経緯や術後の経過、さらに今後について語った。

【写真】この時には症状が悪化…6月は笑顔で歌唱していた松山千春

 松山は、8月11日放送の同番組で「狭心症が悪化している」ことを明らかにし、10月11日から埼玉・越谷のサンシティー越谷市民ホールを皮切りに全国22都市で予定だった秋の全国ツアーの中止を発表していた。秋のツアーを前に身体のメンテナンスのために検査を受けたところ医師から狭心症の悪化が指摘され、医師から「手術が最善の治療法」「手術と回復に3ヶ月程度を要す」と説明された。

 札幌市内の病院に入院した松山は、約1ヶ月間に及ぶ糖尿病の治療を行い、9月1日の生放送の翌日(2日)に手術を受けたという。その時は「意外に簡単にいくものだな」と思ったそうだが「(術前に)全身麻酔をしてからの記憶が全くない。とにかく目が覚めたら集中治療室(ICU)にいた」と言う。

 ICUには7日間入っていたが「本当にやることがないんだよ。とにかくベッドに寝ていて、あの時はどうやって飯を食ったのかも今となっては覚えていない。その後に一般病棟に移ってからは『あー、こんな飯なのか』って思ったけどな」と振り返った。

 さらに、現在の心境として「(入院中は)フリーの長谷川雄啓アナ(62)らに番組の代役をお願いしていたが、それにしても入院生活は長かった。その間、日曜日が来るたびに早くラジオに復帰したい、そういった気持ちだけは持ち続けてきた」と言う。その一方で「ラジオの番組は復帰したけど、コンサートは、まだ無理だよな」と告白した。

 松山は「患者するのも体力がいるんだよ。本当にそう思った。だから日頃から元気よくなくちゃダメだってことだな。あとは、早いうちに治せるものは治した方がいいってことだろう。結局、長い間、患者やりましたが体力が必要だってつくづく感じましたね。とにかく入院中、歌のことは全然、浮かばなかった。歌のことを考えている余裕がなかったってこと。それよりも病室で白い壁を見ながら自分の身体がどうなっていくのかってことだったような気がする。いずれにしても手術後はきょうに至るまで歌は歌っていません、口ずさんでもいなかった。やっぱり声がちゃんと出るのか、自分でも不安な部分があってね。でも、歌えるようになると思います。まずは、みんなの前に、こうやって元気よく帰ってくることができたのですから」と語った。

 また、「執刀してくれた先生から『松山くん、立派な骨をしていたぞ』と言われたんですよ。血管のことじゃなくてね、まさか骨を褒められるとは…」などと入院中のエピソードにも触れた。気になっていたのが、能登半島での豪雨災害だったという。

 自身も闘いながら、松山は「1月の大震災に続いて9月21日の豪雨被害…。大変なことが2回も起こった。この番組は北陸放送(石川県)でも放送していますからね、被災地のことは病室ではありましたが心配でならなかったですね。いろいろなものを失ったとは思いますが、何としてでも乗り越えて、新しい1日を…。とにかく1人でも多くの方々が、普通の生活に戻れるようにとの思いでいっぱいでしたね。北海道も地震の多いところですから。これは本当に他人事ではないんですよ。ですから、俺も能登の方々のために何ができるのだろうか、何をすべきなんだろう、そう思い続けていました」と、被災地への気持ちを忘れなかった。
ORICON NEWS

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