米GDP、AI投資拡大で加速 堅調な水準に、個人消費は鈍化

2026/05/01 17:07 

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 米商務省が4月30日に発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比2・0%増だった。プラス成長は4四半期連続。連邦政府機関の一部閉鎖終了による反動や人工知能(AI)への投資拡大により、前期の確定値(0・5%増)から加速した。ロイター通信がまとめた市場予想(2・3%増)は下回ったものの、堅調な水準に回復した。

 内訳別では、米GDPの7割近くを占める個人消費が1・6%増で、前期(1・9%増)から鈍化した。2月末以降の中東情勢の緊迫化による原油高の影響で、米国内のガソリン価格は急上昇している。長引く物価上昇(インフレ)に疲弊した家計がさらに圧迫され、節約志向を強めている面がある。中東情勢を巡る混乱は一向に収束しておらず、更なる悪影響が懸念される。

 企業の設備投資は10・4%増で、前期(2・4%増)から大幅に勢いを増した。AI関連投資やデータセンター建設の拡大により、約3年ぶりの高い伸び率となった。米メディアによると、アマゾンやマイクロソフトなど巨大テック企業は今年、AI分野に数千億ドル規模の投資をそれぞれ実行する見込みで、米経済の押し上げ要因となりそうだ。

 一方、住宅投資は8・0%減で5四半期連続のマイナスだった。高止まりする住宅ローン金利の影響で住宅市場が圧迫されており、前期(1・7%減)よりも減少幅を拡大させた。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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