ソニー・ホンダ、EV開発と発売を中止 注目の提携、4年で頓挫

2026/03/25 19:51 

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 ソニーグループとホンダの共同出資会社ソニー・ホンダモビリティは25日、電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)」の開発と発売を中止すると発表した。生産を委託するホンダのEV戦略見直しで、事業継続が困難になった。今後、ソニー、ホンダ、ソニー・ホンダの3社で事業方針を協議するという。

 ソニーとホンダは2022年3月にEV事業で提携すると発表。同9月にソニー・ホンダを設立した。世界のEV市場で中国の新興メーカーが技術進化を加速させるなか、電機、自動車の各業界を代表する日本企業同士の組み合わせで注目されていたが、提携発表から4年で計画は頓挫した形だ。

 アフィーラは、車内でゲームや映画、音楽などを楽しめる次世代車として、23年に試作車が公開された。米マイクロソフトと提携し、人工知能(AI)を使った対話機能も備える。

 第1弾として、米国で25年に予約の受け付けを始め、26年内に納車予定だった。価格は8万9900ドル(約1400万円)から。日本でも27年前半の発売を見込んでいた。第2弾も計画していたが、いずれも開発と発売を取りやめる。

 気候変動対策に後ろ向きなトランプ米政権の発足後、主力市場の北米でEVの普及が鈍化している。ホンダは12日、北米で生産予定だったEV3車種の開発や販売を中止すると発表。これを主因に、26年3月期連結最終(当期)損益が上場以来初の赤字に転落する見通しを示し、アフィーラへの影響も注視されていた。【鶴見泰寿】

毎日新聞

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