職人技の極み 1本6万円のボールペン こだわりの逸品は品薄
筆記具メーカーの「ゼブラ」(東京都新宿区)が4日に発売した高級ボールペンブランド「THE ZEBRA」が大きな話題を集めている。第1弾の「HAMON(ハモン)」は税込み5万9400円もするが、完売店が続出している状況だ。社名を冠し「創業から約130年の技術を結集した」というボールペンの実力を探った。
◇「シャーボ」の技術も応用
「職人が手作業で仕上げるような国産ボールペンは大変珍しい。特に40代男性の人気が高く『指名買い』していく人も少なくない」。文具専門店「伊東屋」(東京都中央区)では全国の主要店舗とオンラインで「HAMON」を販売中だが、13日時点ですでに完売。入荷待ちの状態が続いているという。
「HAMON」を実際に触ってみた。金属製なのにそれほど重さは感じず、手にしっくりと納まる。軸をひねるとペン先が出てくるが、あまりに動きがスムーズなため音はまったく聞こえない。
「気になる『カチャ』という作業音がしないんです」とゼブラの広報担当者。内部にある作動メカの特別な構造で音を最小限にまで抑えた。回転式多機能ペン「シャーボ」(1977年発売)の技術を応用したという。
◇作れるのは1日に20本程度
書き心地もなめらかだ。同社が認定した熟練の職人だけが中芯の組み立てやインクの注入など精密作業が許される。加工時に生じるペン先のわずかなゆがみが原因で、一般的なボールペンは新品時、なめらかに書けないことがある。これを新開発の技術「エイジングチップ」で解消し、書き出しからなめらかな筆感が得られる。
本体は棒状の金属から、職人が手作業で1本ずつ削り出して作った特注品。一つ仕上げるのに1時間以上を費やすといい、1日20本程度しか作れない。クリップ周りに施された模様は水面に広がる「波紋」をデザイン。耐久性を高める特殊な加工も施した。
「THE ZEBRA」の検討が始まったのは2022年末。筆記具は単なる事務用品ではなく、近年は嗜好(しこう)性が高まり、こだわりの逸品を求める消費者が増えている。こうした需要に応え、「日本の最高をつくる」をコンセプトに据えた。
◇10年間の保証などのアフターサービス
課題になったのは価格だ。ポールペンの価格は通常100円程度。いくらまでなら買ってくれるか。悩んだ末、コストを惜しまない商品づくりを進めることにしたという。
1本約6万円もするが、購入後10年間の本体保証を付けるなどアフターサービスを充実させた。販売先も高級筆記具に詳しい販売員を配置する一部の文具店に限定した。
発売後の反響は予想以上だった。初期入荷分の売り切れが続出した。販売を不安視していたゼブラはうれしい悲鳴を上げている。ゼブラの担当者は「100年使い続けてもらえたら」。
本体は銀、水藍、鋼の3色。替え芯は1430円となっている。【嶋田夕子】
-
香港、ガソリン価格600円超 歴史的高騰で「北上給油」現象も
中東情勢の影響で原油が高騰する中、世界一高いとされる香港のガソリン価格がさらに上昇して記録的な水準になり、市民に驚きが広がっている。香港メディアによると、安い…経済 2026年3月20日 毎日新聞
-
<1分で解説>復活したガソリン補助金の「青天井」とは?
ホルムズ海峡の事実上の封鎖によるガソリンや軽油の価格高騰を受けて、政府が19日にガソリン補助金を復活させました。ガソリンの小売価格が全国平均で1リットル170…経済 2026年3月20日 毎日新聞
-
ECB、物価上昇率予想を引き上げ 総裁「中東戦争が影響」
欧州中央銀行(ECB)は19日にドイツのフランクフルトで開いた定例理事会で主要政策金利を6会合連続で据え置いた。ただ、中東情勢の不安定化に伴い原油・ガス価格は…経済 2026年3月20日 毎日新聞
-
<1分で解説>今も35万人契約…ドコモ3Gサービス31日終了
NTTドコモが長年提供してきた「3G」通信回線のサービスが31日に終了します。これにより、3G回線を使っている携帯電話などは、4月から機能が使えなくなります。…経済 2026年3月20日 毎日新聞
-
日銀、追加利上げは慎重に見極め 政策金利据え置き決定
日銀は19日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0・75%程度に据え置くと決めた。イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が、日本経済にどのような影響を与えるか…経済 2026年3月19日 毎日新聞
サイトマップ















