まもなく田植えシーズン 新潟で苗作り始まる 「安定供給努める」

2025/04/04 15:41 

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 田植えシーズンが本格化するのを前に、新潟県内最多のコメの出荷量を誇るJA新潟かがやき(新潟市西蒲区)で、イネの苗作りが始まった。

 潟東(かたひがし)育苗センターでは、潟東地区など地元の農家約100戸向けに、主食用のコシヒカリやこしいぶきなどの苗を生産している。3月31日から2025年の作業を開始し、4日に育苗作業が報道陣に公開された。

 JAの職員らは専用のレーンで作業。「育苗箱」と呼ばれるトレーに土を入れ、種もみや水をまき、上から土で覆い、約30度に加温された「出芽室」へ育苗箱を運んだ。

 育苗箱は出芽室で2日ほど保管され、芽が出た後はビニールハウスへ移動。苗をシートで覆うなど温度管理に細心の注意を払いながら、約1カ月かけて高さ12~13センチまで苗を育てる。ハウス内にはすでに1センチほどまで成長し、緑に色づいた苗もみられた。

 JA新潟かがやきは、ほぼ前年並みの育苗箱約9万2000枚の生産を予定している。五十嵐誠喜営農部長は「コメが品薄となっていることで、関心が高まっていると感じる。現場では安定供給に努めるのみだ」と話した。

 新潟県内の田植えは4月下旬に始まり、5月の大型連休にピークを迎える。【神崎修一】

毎日新聞

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