丸山隆平&沢尻エリカ、釜山国際映画祭に登場 『薔薇の鎖』の魅力を世界にアピール

2026/10/07 20:45 

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映画『薔薇の鎖』釜山国際映画祭ワールドプレミア上映会舞台あいさつに登壇した(左から)佐藤佐吉監督、丸山隆平、沢尻エリカ

 5人組グループ・SUPER EIGHTの丸山隆平と俳優・沢尻エリカがW主演を務める映画『薔薇の鎖』(12月11日公開)が7日、韓国で行われている第31回釜山国際映画祭の「ミッドナイト・パッション」部門でワールドプレミア上映された。上映後の舞台あいさつには丸山、沢尻、佐藤佐吉監督が登壇。約300人の観客を前に、作品への思いや撮影の裏側を語った。

【写真】自撮りショットも!密着する丸山隆平&沢尻エリカら

 今作は、手錠でつながれた記憶喪失の男女が、大破したパトカーと大金、麻薬を前に、自分たちの正体も分からないまま逃亡するノンストップの疑心暗鬼サスペンス。敵か味方かも、追う者の目的も分からない2人が、断片的な記憶を頼りに真相へ迫っていく。

 前日の6日にはレッドカーペット・セレモニーに登場。総額6000万円のジュエリーと黒のミニ丈ドレスで観客を魅了した沢尻と、VERSACEの黒いスーツ姿の丸山が姿を見せ、現地の観客から歓声を浴びた。丸山と沢尻にとって、同映画祭のレッドカーペット参加は初めてだった。

 今作が選出された「ミッドナイト・パッション」部門は、挑発的で刺激的なジャンル映画を集めた人気企画。昨年は『8番出口』やアカデミー賞受賞作『WEAPONS/ウェポンズ』など世界的に話題となった作品が上映され、ジャンル映画に目の肥えたファンが注目する部門として知られている。

 上映後のQ&Aでは、手錠でつながれながら互いを知らない2人を演じる難しさについて質問が寄せられた。佐藤監督は「普段はコメディー作品が多いので、今回はサスペンスに寄るように意識しました。2人が手錠をしたまま引っ張り合うシーンが多く、痛くならないように気を付けながら撮影しました」と、主演の2人を気遣いながら制作の裏側を語った。

 沢尻は「脚本を読んだ時からすごく惹(ひ)き込まれる世界観でした。ただ、実際に現場で動いてみないと分からないことがたくさんあって、狭い車内など限られた空間でどう演じるかは現場で丸ちゃんと空気を作りながら進めていきました」と、役作りの難しさと現場での創作過程を振り返った。丸山も大きく頷きながら「コメディー要素、サスペンス要素、アクション要素が詰まっていて、スピード感のある作品になっていますが、それをまとめ上げられるのは監督の技量だと思います。なので、僕ら2人は良い感じで監督のおもちゃにしていただいた」と語り、佐藤監督の手腕を称えた。

 今作には一癖も二癖もあるキャラクターが多数登場するが、観客から「劇中に韓国のヤクザが出てくるが、話し方が日本のヤクザのように感じた」と指摘される一幕もあった。
 佐藤監督は「そこは悩んだところで、私自身が韓国語に自信があるわけではないので“日本で生まれた韓国人のヤクザ”という設定にしました」と真摯に説明。劇中で韓国語のセリフに挑戦した丸山は「一生懸命頑張りました」と振り返った。

 キャスティングについて質問されると、佐藤監督は「この2人とは縁がなかったんです。丸山さんはアイドルだし、沢尻さんは恐れ多いくらい素晴らしい女優だし。プロデューサーから候補として名前を聞いた時は“ありえない、無理じゃないか”と思った。でもこの2人が浮かんだ時にキャラクターに本当に合っていると感じて、断られたらどうしようと不安でした」と語り、夢のキャスティングだったことを明かした。

 演じるうえで重点を置いた準備について問われると、沢尻は「手錠でつながれた状態でお芝居するのが想像できなくて。でも現場で丸ちゃんとの凸凹コンビがすごくいいバランスで、その感覚を大事にしました」と語り、丸山は「記憶喪失ってなかなか体験できないので、“3日前に何食べたっけ?”みたいな思い出せない感覚を現場に持っていきました。それがどれだけ怖いのか、特に冒頭のシーンでは意識しました」と語り、それぞれ異なるアプローチで挑んだ。

 最後に、劇場に詰めかけた観客へ向けて、佐藤監督は感謝を口にし、「会期中ずっといたいけれど、もう帰らないといけないのがとても寂しいです」と別れを惜しんだ。沢尻は「映画祭に参加するのが初めてで、昨日もワクワクしながら会場にいました。また来たいですし、すてきな映画祭に参加できてうれしく思います」と、初参加を心から楽しんだ様子を語った。丸山は「昨日みんなで焼肉に行きました。前回釜山に来た時と全く同じお店だったんですけど、キムチを洗ったやつを焼いて豚と食べるっていうのが最高でしたね!」と食の思い出を披露しつつ、「釜山はアートや芸術、エンターテインメントを楽しむ町なんだなという印象です。今日皆さんとお会いして、映画の内容をそれぞれ咀嚼しながら楽しんでいただけたんだと感じられて、背中を押されました。カムサハムニダ」と手応えをつかんだ様子で笑顔を見せた。

 Q&A終了後の舞台あいさつでは、沢尻が「アニョハセヨ、やっほー!沢尻エリカです。みなさん本日はありがとうございます。釜山に来れてうれしいです」と喜びを語り、佐藤監督と丸山は韓国語であいさつ。丸山は自身の韓国語あいさつに少し不安を見せつつ観客に確認すると、会場から大きな拍手が返り、満面の笑みを浮かべた。

 記憶がない男を演じた丸山は「自分がない、キャラがないということなのかなと最初は思ったけど、潜在的に覚えている自分自身というものがある中で、雲を掴むような芝居だったんです。観る方によって、2人(沢尻さんとの)の関係性の変化によって、スーツ男も変わっていくと思うので、心情の変化や状況の変化を僕たちの芝居や演出で楽しんでいただきたい」とアピール。

 “手錠でつながれた2人”という設定については、「沢尻さんと手錠でつながれる1ヶ月半、ただただ本当に幸せでした」と笑いを誘う場面も。右手が手錠でつながれていた沢尻は、左手でご飯を食べるというシーンを自然にこなすために、撮影前に猛練習したことを明かした。

 作品タイトル『薔薇の鎖』について、佐藤監督は「薔薇というのは、なにかしらの愛のカタチ。鎖につながれている2人ですが、この2人の間にも愛があればいいなと願いを込めました」と物語の展開に含みを持たせるコメントで期待を抱かせた。
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