齋藤飛鳥、巣立ちから3年半の現在地 改めて気づいた自分の気持ち「仕事が楽しい」

2026/10/03 07:30 

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齋藤飛鳥 (C)ORICON NewS inc.

 元乃木坂46のメンバーで、現在は俳優やモデル、テレビ番組への出演など多方面で目覚ましい活躍を見せる齋藤飛鳥(28)。10月2日にスタートしたテレビ東京系ドラマ『まめとむぎ』では富田望生とともにW主演を務める。人生のどん底に落ちた元ファッション誌編集者・麦(齋藤)と、発酵食品の居酒屋を営むまめ(富田)が織りなす心温まる物語だ。

【撮り下ろしカット】大人の美しさを醸し出す齋藤飛鳥

 乃木坂46卒業から約3年半。グループ時代から現在に至るまで着実にキャリアを重ねてきた齋藤だが、今作ではグループ卒業後初となる連続ドラマ主演、そして初となる30代の役柄にも挑戦した。周りからの影響を受け入れ、常に変化してきたという齋藤。お茶目で飾らない言葉の端々から見えてくる、彼女の“現在地”に迫る。

■初の主演ドラマ、初の30代の役柄へのアプローチ

――グループを卒業されてから初の連続ドラマ主演となりますが、プレッシャーや不安はありましたか?

【齋藤】そもそも私自身が自分に主演は向いてないと思っているタイプなので、そういう意味ではこれまで以上に覚悟が必要でした。だから、みうちゃん(富田)の存在は本当に大きかったですし、救われた部分があったなと思います。

――齋藤さんが演じた麦は、人生のどん底に落ちた元ファッション誌編集者で30歳という役柄ですが、齋藤さんにとって初めての30代の役柄でした。

【齋藤】「30歳の役が来るようになったんだ」と、我が身の成長を感じました(笑)。でも職業や年齢というよりは、このキャラクターにはどういう魅力があるのかということを考えながら向き合いました。

――そんな“麦”の魅力や、好きだと感じた部分はありますか?

【齋藤】麦ちゃんは普通によくいる感じの人間だと思うので、演じるという意味では難しい部分が多かったです。キャラクターとして始まりが不倫をしてしまっていたり、仕事もバリバリ評価されているかと思ったら、実は自分のことしか見えていないタイプだったり。いわゆる愛されるタイプのキャラクターではないというか、主人公っぽい主人公ではないなと思いました。

でも、麦ちゃんは自分がしてしまったことへの後悔や反省をしっかりできる人で。何より、まめちゃん(富田)や種くん(濱尾ノリタカ)など、周りの人にしっかり影響を受けることができる人間だというところがすごく好きです。生き方にこだわりを持っていたり芯があることはすごく大切なことだと思いますが、それと同じくらい柔軟性も生きる上では大事だと私は思っているので。麦ちゃんの、真面目で一直線な性格だけど意外と柔軟性があって、誰かに影響を受けられる人間であるところがすごく魅力的だなと思いました。

■「自分の考えだけで生きてうまくいったことが一度もない」人に影響を受けて変化してきた

――齋藤さんご自身は影響を受けやすいタイプですか?

【齋藤】私はもうバリバリ影響を受けるタイプです。受けたいと思っているというのが正しいかも…。本当に自分の考えだけで生きてきて上手くいったことが一度もないので(笑)。もうとにかく人の意見を聞くとか、人がやっていることをまねするとか、そうやって今まで上手く生きてきたので、めちゃくちゃ人に影響を受けて変化するタイプだと思います。

――それは乃木坂46にいたときからですか?

【齋藤】そうだと思います。ある時期は「自分はこうだ」と決め込んでいた時もありましたが、それを抜けてからは割と柔軟にいた気がします。グループの活動にはどうしても変化がつきものなんです。メンバーも入れ替わるし、時代も変わる分それに合わせて何かを変えていかないといけない。その変化を「受け入れてね」と私がファンの皆さんに言うからには、私自身も受け入れないといけない。だから“変化”というものに寛容になっていた気はします。

――では今作においては、撮影を経て演技に対する考え方や向き合い方に変化はありましたか?

【齋藤】前提として“演技”については、一生自分で「演技が上手になったな」と感じる時は来ないんだろうなと思っていますが、今作では“上手い”とか“下手”というよりも、「ちゃんと自分の心が動いてセリフが言えた」という実感を持てたことが多かったなと思います。

お芝居の技術として「このセリフの時にこう言おう、あんなことをしよう」と考えるよりも、「相手がこう言ってくれたから、それに応えるにはこういう言い方をしたい」という、リアルな感情でお芝居ができた気がするんです。そんな向き合い方もアリなのかなという発見がありました。まめちゃん(富田)のおかげでそれができたんだと思います。

■乃木坂46を卒業して3年半「改めて自分のことを理解してきた」

――ではご自身の現在地や仕事観については変化を感じていることはありますか?

【齋藤】グループ時代は、自分のことを理解していないと大勢の人と一緒に活動することが難しいし、その中で個性を出すのも難しいので、自分のことは結構分かっているタイプだと思っていたんです。でも卒業して、より自分と向き合う時間が増えると、意外と「あれ? こんな人間だったっけ?」と思うことが多くて。そういう意味では、3年半くらいかけて改めて自分のことを理解してきたような気はします。

――自分自身と向き合って新たに気づいた一面があると。

【齋藤】昔はすごく“仕事人間”でしたが、グループを卒業するくらいの時期に、仕事だけではなくて「生活をしていかないと」「生きていかないと」と思うようになって。でも、卒業してからは、ベースとなる「生活」が何より大事だと分かったうえでの仕事って楽しいんだなと気づきました。もともと仕事が嫌いだったわけではなく、この仕事の良し悪しをきちんと改めて理解したという感覚。“仕事人間”を抜け出した時期からは「この人、仕事が嫌いなのかな?」と周りから思われることが多かった気がしますが、自分で「仕事が楽しい」と気づくことができて安心できました。

――仕事と私生活のバランスが取れてきたということでしょうか。

【齋藤】そうだと思います。今はおかげさまで平和な日々を送れています。多分、普段の私を見て「仕事が嫌いなんだろうな」と思っている人が多いと思うんですけど、そういうことではないと改めて説明しなきゃなって(笑)。

――ぜひここでアピールを!(笑)

【齋藤】やる気あります!

■齋藤飛鳥(さいとう・あすか)
1998年8月10日生まれ。2011年「乃木坂46」のオーディションに合格し、第1期生最年少メンバーとしてグループに加入。23年5月グループを卒業後は、俳優・モデルとして活躍中。25年、映画『【推しの子】-The Final Act-』(東映/24年)にて第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。映画『クスノキの番人』、ドラマ『Tシャツが乾くまで』『テミスの不確かな法廷』などに出演。ドラマ『まめとむぎ』では富田望生とW主演を務める。
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