『タモリ倶楽部』終了から3年半…“空耳俳優”の今 復活望む声に“本音”【後編】

2026/09/30 07:30 

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『タモリ倶楽部』のミニコーナー「空耳アワー」で“空耳俳優”として活躍した有田久徳(ダンサブル) (C)ORICON NewS inc.

 2023年3月、惜しまれながら40年にわたる歴史に幕を閉じた『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)。なかでも、「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる」の口上で始まる「空耳アワー」は、1992年にスタート以来、絶大な人気を誇り、放送終了から3年半という今でも“待望論”をとなえる声は少なくない。そんな企画に役者として出演していた“空耳俳優”は、今何を思うのだろうか。2006年ごろから出演し、“尻男優”として大きなインパクトを残してきた“空耳俳優”の有田久徳(ダンサブル)に、“空耳俳優”としての矜持、そして放送終了後の今について聞いた。【インタビュー全2本/後編】

【写真】私服めっちゃおしゃれ…“空耳俳優”として活躍した有田久徳(ダンサブル)

■まさかの番組終了「タモリさんが元気であるうちは、永遠にあるものと思ってたので…」

 “尻男優”として非公式ながら「空耳アワー」最多出演を誇る(インタビュー前編参照)有田だったが、番組の終了を知ったのは、テレビ朝日が定例会見で発表したその日のことだった。

「普通にネット記事で知りました(笑)。最後の撮影も(空耳俳優仲間の)野田(美弘)さんと一緒だったんじゃないかな。なんなら『来週もあるよ』ぐらいな、『またよろしくです』みたいな感じで。もうびっくりしました。記事で詳細を読む前はタモリさんに何かあったのかなと思いました。タモリさんが元気であるうちは、永遠にあるものと思ってたので、ぽかんとしちゃいましたね」

 「2週間に1回、隔週で撮影があるんですけど、それを15年ぐらいやってたから、ちょっとした青春でしたね」(インタビュー前編参照)と話すほどだった有田は、寂しさや虚無感を感じたというが、『タモリ倶楽部』の最終回を見て、その考え方が変わったという。

「あの最終回を見せていただいたら、『楽しかった思い出』だなって感じで、もう切り替わりましたね。タモリさんが何も(特別なことを)しないで普通の回で終わったっていうのがかっこよすぎて。あれだけの長寿番組を、普通の回として、生姜焼き作って終わった。それがかっこよくて。だから、僕らぐらいのちょっとだけ関わらせてもらった人間たちが寂しがってちゃいけないんだなって。タモリさんが寂しがってないんだから、もうそれはいいだろうって思うようになりました」

■内心では復活希望も「(タモリさん、安齋さんが)そういうことも望まれてないんじゃないかとも思います」

 番組終了から早いもので3年半。現在、有田はダンサブルというお笑いコンビで芸人としての活動と並行して、東京・高円寺に飲食店3店舗を構える実業家として忙しい日々を送っている。

「高円寺でお店を3軒やっていて…お笑い以外の才能はあったみたいで(笑)。芸人としては、YouTubeや都内でライブなどを中心にやっています。もちろん、オーディションとかあったりすれば行ったりして。やっぱり好きじゃなきゃやっていけないですからね。ふかわりょうと同期で、32年目ですけど、生涯若手です。売れるまで若手だと思ってます(笑)」

 実業家としての成功も『タモリ倶楽部』「空耳アワー」のおかげだと感謝する。

「松(たか子)さんのドラマのお話(インタビュー前編参照)だったり、こういうインタビューのお話とかも、『空耳アワー』というものに出てなければなかったと思うので。僕っていう人物が、なかなか売れなかったので、知られてもない。でも『空耳』というか『タモリ倶楽部』がすごい番組なので、今でもそのファンが僕のお店に来てくれたり。ほんと感謝と、すごいなっていう気持ちでしかないですね。『楽しかったな』っていう思い出とともに、出していただいてよかったなっていう。僕の芸能生活の軸だったので」

 有田は、VTRを見る、見られるという関係でほぼ接点はないというタモリ、安齋肇への感謝も忘れていない。

「ほんとにお世話になりました。あの方々がいてくれたので…。今は、つながりはまったくないですけど、生涯の師匠、お二人の弟子だと勝手に思ってます(笑)」

 SNSなどでは今も『空耳アワー』復活を望む声が上がるが、空耳俳優である当人はどう思っているのか?最後にこの質問をぶつけると、意外な回答が返ってきた。

「例えば、『空耳アワー』だけ一夜限りの復活とかあったら、もちろん出たいですけど…。それもタモリさんと安齋さんあってのことなので従います。最終回で、特別なことしないで終わったから、そういうことも望まれてないんじゃないかとも思います。

 ただ内心は、またああいう、ちょっと同窓会じゃないですけど、みんなで集まって、また撮影したいなっていう。野田さんとか(空耳俳優)と一緒にやりたいなって感じはありますけど…。だから、タモリさんと安齋さん、いちファンとして好きなお二人がまたやってくれるっていうのを、ちょっと期待して待ってようかな。年とっても、お尻だけは老いないように頑張っていこうかなっていう(笑)。タモリさんと安齋さんにいつでもお尻を見せられるように磨いとこうと思います(笑)」
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