児童文学作家・高木敏子さん、老衰のため死去 94歳 戦争体験つづった『ガラスのうさぎ』

2026/08/14 18:28 

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高木敏子さん(撮影:松田嘉徳)

 児童文学作家の高木敏子さんが8日、老衰のため、94歳で亡くなった。金の星社が14日、公式サイトで伝えた。

【画像】『ガラスのうさぎ』(金の星社)

 「戦争児童文学の傑作『ガラスのうさぎ』の著者で児童文学作家の高木敏子(たかぎ・としこ)氏が8月8日(土)、老衰のため逝去されました。94歳でした」と伝え、「葬儀・告別式は近親者で済ませました」と報告。

 「ここに謹んでお悔やみ申し上げますとともに、永年にわたるご功績に深く感謝し、お知らせ申し上げます」と故人の功績をたたえ追悼した。

 高木さんは1932年、東京都本所区(現墨田区)生まれ。12歳だった1945年3月の東京大空襲で母と妹2人を失い、さらに同年8月5日、疎開先の神奈川県二宮町の二宮駅で、米軍機の機銃掃射を受け、目の前で父を亡くした。東京大空襲の焼け跡から見つかった、江戸切子のガラス職人だった父が作り、熱で変形した「ガラスのうさぎ」を抱え、戦後の混乱期をけなげに生き抜いた。

 自身の戦争体験をつづった『ガラスのうさぎ』(1977年、金の星社)は、戦争の悲惨さと平和への願いを子どもたちに伝える作品として新版、文庫版等累計発行部数240万部を超えるベストセラーになった。また映画化やテレビドラマ化、アニメ化もされた。

 1978年に厚生省児童福祉文化奨励賞、1979年に日本ジャーナリスト会議奨励賞、2005年エイボン女性大賞を受賞した。
ORICON NEWS

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