原田マハ監督デビュー作、蒼井優主演『無用の人』スペインの映画祭コンペ部門選出、ワールドプレ…

2026/07/29 12:55 

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原田マハ 監督デビュー作『無用の人』(2027年1月公開)場面写真 (C)2026 映画「無用の人」製作委員会

 作家・原田マハが、自身の短編小説を原作に脚本・監督を務めた映画『無用の人』(2027年1月公開)が、「第74回サン・セバスチャン国際映画祭」(9月18日~26日)のコンペティション部門に選出された。日本公開に先駆け、スペインでワールドプレミア上映を迎える。

【画像】原田マハ監督のポートレート

 原作は、2014年刊行の短編集『あなたは、誰かの大切な人』(講談社文庫)に収録された同名小説。美術館で監視員として働く主人公・聡美(蒼井優)が、亡き父・唯一(イッセー尾形)の遺した一つの「鍵」をきっかけに、家族も知らなかった父の晩年や親子の記憶をたどっていく。

 あわせて初公開された場面写真は、聡美が、一人静かにこの世を去った父が残した詩集を手に取る印象的なシーンを切り取ったものだ。

 サン・セバスチャン国際映画祭は、スペイン語圏最大級の映画祭として知られ、ヨーロッパでも注目を集める国際映画祭の一つ。近年では『災 劇場版』(26年)がコンペティション部門に選出されたほか、『百花』(22年)では川村元気監督が監督賞、『大いなる不在』(23年)では藤竜也が最優秀俳優賞を受賞するなど、日本映画との縁も深い。

 代表作『暗幕のゲルニカ』の執筆にあたり、スペイン各地を2週間かけて取材した経験を持つ原田監督にとって、スペインは特別な思い入れのある場所。当時訪れることができず心残りだったというサン・セバスチャンで、監督デビュー作のワールドプレミアが実現することになった。

 原田監督は「伝統あるサン・セバスチャン国際映画祭コンペティション部門に選出され、望外の喜びです」とコメント。

 さらに、「『暗幕のゲルニカ』の取材でバスク地方を訪れた際、豊かな文化が息づく風土で芸術と平和を愛する人々に出会い、深い感銘を受けました。父と娘のささやかな幸せを描いた本作が、この映画祭から世界へ飛び立ち、多くの方々の心の窓辺に留まる幸せの小鳥となることを願っています」と喜びを伝えている。
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