ROIROM、初の横浜アリーナ単独公演で2万人魅了 未発表曲11曲を披露【オフィシャルライ…

2026/07/21 11:45 

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『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』の模様 写真:小坂茂雄

 アイドルデュオ・ROIROMが、7月19日、20日の2日間にわたり、デビュー後初となる単独コンサート『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』を神奈川・横浜アリーナで開催。2日間で約2万人を動員し、記念すべきデビュー後初のアリーナワンマンを大成功のうちに終えた。同公演のオフィシャルライブレポートが届いた。

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■オフィシャルライブレポート

 7月19日、20日、横浜アリーナにて、ROIROMのデビュー後初となる単独公演『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』が開催された。

 昨年5月8日に結成を発表し、今年5月7日に配信シングル『CLASSIC WAVE』でメジャーデビューした、本多大夢と浜川路己によるアイドルデュオ・ROIROM。結成から1年2ヶ月、デビューからわずか2ヶ月で横浜アリーナ2デイズ公演を実現できたことに、ライブ中、2人は何度も喜びとcHaRm(ファン)への感謝を口にした。本公演は、全20曲中11曲がリリース前の楽曲で構成された。

 楽曲制作からステージ演出まで自らクリエイティブを主導するROIROMが、デビュー後初の単独公演で掲げたテーマは「MYSTIQUE」。また、デビュー曲であり、6月10日にリリースした1stミニアルバムのタイトルでもある『CLASSIC WAVE』には、クラシカルな要素を自分たちなりの解釈で新しい形にして届けたいというROIROMの意志が込められている。それらのコンセプトが融合した『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』は、あらゆる年代の日本やUSなどのポップミュージックを二人の感性で現代に昇華したサウンドと、異国や宇宙といった境界線さえ溶かして混ざり合う演出によって、MYSTIQUE=神秘的で魅力的な「ROIROMの世界」を描き出した。本稿では、7月19日公演のレポートをお届けする。

 開演時間の18時。オープニング映像が流れ始める。建物の中を歩く2人の姿がモノクロで映し出され、やがて映像は色づき、オーディエンスの熱を高めていく。そこで突如、映像と音が止まった。最初にスポットライトを浴びたのは、大夢。数秒間、時が止まる。客席はざわめく。そして大夢は、デビュー曲「CLASSIC WAVE」をなんとアカペラで歌い始めた。その9小節のあいだ、会場中の誰もが息を呑み、大夢の声に集中して耳を傾けた。次は“Bring the bass”の合図とともに、路己にスポットライトがあたる。さっそく彼の長い手足を生かした華やかなダンスで視線をさらう。“On fire!”とともに火が吹き上がり、この曲に込められたROIROMの覚悟を熱量高く表現。こうしてROIROMは、幕開けから場を掌握してみせた。

 2曲目は「LIGHT UP(未発表曲)」。スクリーンにはシャンデリアが映し出され、ダンスホールを彷彿(ほうふつ)とさせるステージの中、エルヴィス・プレスリーが愛用したことで「エルヴィスマイク」とも呼ばれるレトロなマイクを使ったダンスパフォーマンスを繰り広げた。その中では、「まばゆい世界へ誘う」ことを宣言。続いては、ヤシの木が揺れる夏の晴れやかな風景が浮かび上がり、フロアビジョンも水色に染まる中で、ROIROM流の自己肯定感アップソングである「DRESS CODE」。それら2曲が、「DRESS CODE」の歌詞にあるとおり、ここから始まるROIROMの世界への旅の“インビテーション”として歌われた。

 ここで2人は自己紹介。「ROIROMの最年長、色気担当の26歳、本多大夢です」「ROIROMの最年少、20歳のあどけさ残るかわいい美少年、浜川路己です」と、おどけたあいさつでcHaRmを笑わせた。続けて路己は、「今年5月にデビューさせていただきまして、2ヶ月で横浜アリーナという大きいステージに立たせていただけて、本当に光栄だなと思うと同時に、cHaRmの皆様に感謝と『大好きだよ』という想いを伝えたい」と、今の気持ちを真摯な言葉で伝えた。

 「ZEROGRAVITY」は2人のハーモニーも極上で、「重力に逆らう」という歌詞そのままに、2人ならば不可能な世界さえ音楽で創造してくれそうだと思わせるパフォーマンスだった。「AYE」は、特徴的なリズムは昨今のトレンドのひとつであるアフロビーツ寄りであるが、ハットを用いたダンスパフォーマンスにはマイケル・ジャクソンへのリスペクトが滲む。これぞクラシカルな要素を自分たちの解釈で今の時代に昇華するという、ROIROMのアイデンティティを象徴する一曲だ。

 「AYE」が醸し出した危険な夜の香りを引き継ぐように、2人がトランプカードで駆け引きに挑む映像がスクリーンで流れる。妖艶な雰囲気が色濃くなっていく中、大夢が「大人な恋を描いた、すごく好きな曲」だという「Tell Me, Lover(未発表曲)」が会場後方のステージにて歌われた。

 そして「Escape(未発表曲)」を歌いながら会場内を歩き、メインステージへと戻ると、cHaRmから寄せられた質問に答えるコーナーが始まった。「どこにも披露してない特技は?」という質問をきっかけに、路己はオーディションを受けていた頃、実はギターを練習していたことを明かした。そして、エド・シーラン「Shape of You」を路己がアコースティックギターで演奏し、大夢が歌を乗せるという貴重な時間が生まれた。さらに「もう1曲練習してきた」という路己は、先日誕生日を迎えた大夢へ「ハッピーバースデートゥーユー」をプレゼントした。

 「ところでさ、最近何にハマってるの?」(路己)、「そうだなあ。俺は当然、cHaRmだよ」(大夢)というチャーミングな掛け合いから始まったのは、4つ打ちのビートに爽やかなメロディを乗せたダンスポップ「キミにHOLIC(未発表曲)」、カラフルな花々に囲まれながら歌う温かなラブソング「アイ(未発表曲)」だ。そのあとは、それぞれのソロパフォーマンスへ。まず路己は、この曲のためだけに設置されたバーカウンターやカクテルグラスを用いたパフォーマンスで魅せた。この「Bolero(未発表曲)」はROIROMのデビュー曲候補のひとつだったことが、のちのMCで明かされた。一方の大夢は、ROIROM結成前から歌い続けてきたオリジナルソング「Day and Night」を、黄昏の海辺を映した映像をバックに、パラソルを広げたセットの中で歌い上げた。

 スペースカウボーイをコンセプトにした衣装にチェンジしたあとは、「今日ってどんな日?」(路己)、「そうだなあ。cHaRm、いや、君の名前を呼びたくなる日」(大夢)というフリから、スペースシップが異国の空を飛ぶアニメーションを背景に「君の名前を呼びたくなる日(未発表曲)」で、オーディエンスを異世界へと連れていく。「Love Me Only(未発表曲)」では、UFOを模したトロッコに乗ってアリーナを巡回。ROIROMのクリスマスソング「My Princess」では、エイリアンのお面をかぶったサンタクロースが登場した。

 こうしてさまざまな場所・時間・季節の情景がめくるめく展開されていく中、ここでまた急展開を迎える。2人がお化け屋敷へと足を踏み入れる映像から、雷鳴が轟(とどろ)き、ホラーの世界へと連れていかれたのだ。そこで初披露されたのが、ドラキュラ伯爵に扮(ふん)した2人による「GHOST HOUSE」。ストリングスがドラマチックに鳴り響く壮大なトラックに、2人が国内外の作詞家とともに書き上げた歌詞を乗せた一曲だ。大夢が「ROIROMが贈る夏の肝試しソング。自分を理解してくれる唯一の存在がゴーストだという悲劇をポップに描いた作品」、路己が「ギュッとすると、幽霊に恋する少年の話」だと紹介した「GHOST HOUSE」は、7月22日に配信リリースすることも発表された。

 本編最後のMCでは「みんながいてくれて、こうやって横浜アリーナという大きいステージでライブをさせていただけて、とてもありがたいです」(大夢)、「僕たちがデビューできて、こうやってたくさんの人に来ていただける状況を当たり前だと思わずに、よりみなさんに楽しんでいただけるROIROMになりますので、引き続き何卒ROIROMをよろしくお願いいたします」(路己)とcHaRmへの感謝を改めて語った。そして「Pa Ri Ra!!」の曲中、自転車に乗って後方のステージへと移動。そのあとも会場を歩き回った。そういった演出は、2人の「できる限りcHaRmの近くにいきたい」という気持ちの表れのように感じられた。「Pa Ri Ra!!」は事前にコールのレクチャー動画がYouTubeに公開されていたこともあり、会場中が喜びと楽しさあふれる声に包まれた。本編ラストは、情熱的なラテンナンバー「Justice」で妖艶な世界を作り上げた。

 「ロイ! ヒロム! ロイ! ヒロム! ロイ! ヒロム! ロイロイロイロイロイ! ヒロム!」というコールに呼ばれてステージに戻ってきたROIROMは、アンコールに「どっかで」「Dear DIVA」「I SITE U♡」という大切な3曲を立て続けに届けた。

 本多大夢と浜川路己の歌、2人のこだわりが詰め込まれたトラック、一瞬たりとも目を離す隙を与えないダンスパフォーマンス、それらを引き立てる一つひとつの映像演出、さらには6パターンもの衣装――それらすべてが重なり合って、「ROIROMの世界」は形作られた。それは、いろんな時代や場所が立ち上がる空間。憧れるほどの煌びやかさも、情熱も、ロマンチックさも、危うさも怪しさもある、神秘的で魅惑的な時空の旅。それでいてMCタイムは、まるで兄弟のような会話で、2人の部屋に招かれたような親密さと心地よさを与える。そんな2時間半の旅を終えて会場の外へ出ると、もしかして今自分がいるこの世界も、視点を変えれば素敵なことであふれているのかもしれないと思えた。ファンの呼称である「cHaRm」には、「お守り」や「魔法」という意味もある。その言葉を体現するように、一人ひとりのお守りとなって、この世界を少しだけ愛せる魔法をかけてくれるのが、ROIROMのショーだ。

 7月20日公演では、10月に福岡・大阪・愛知・東京にて、ファンクラブ限定ツアー『ROIROM Fanclub Tour 2026』を開催することが発表された。音楽があれば、どんな時代にも、どんな国へも飛んでいける。大夢と路己がいれば、何だって表現できる。『ROIROM 1st Concert 2026 “MYSTIQUE”』と『CLASSIC WAVE』で示した信念と覚悟を胸に、これからもROIROMは旅を続けていく。

(文・矢島由佳子)
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