LAで『リカちゃん』初音ミクコラボが連日即完売、『ガチャ』は開場から閉館まで待機列途切れず…
北米最大級のアニメの祭典で連日にぎわいをみせた「リカちゃん&ガチャ」ブース。「Anime Expo 2026」(7月2日~5日開催)より。

【写真】海外初お披露目&先行販売された「初音ミク リカちゃん」ほか
■『リカちゃん』初音ミクコラボ、10年前の商品知るコアなインド人ファンも
今回が初めての出展となった『リカちゃん』ブース。日本の大人の購入者層では40代以上の購入比率が比較的高い同ブランドだが、会場では20代〜30代のアニメファンやドールコレクターを中心に大きな人だかりができた。
特に注目を集めたのが、会場で先行販売された「初音ミク リカちゃん」だ。連日、昼過ぎには各日の予定販売数が完売してしまう想定以上の大反響となった。現地では初音ミクのコスプレをしたファンも多く、初音ミクきっかけでブースに立ち寄るケースも多く見受けられた。実際にブースを訪れたインド出身の女性は、「ボーカロイドファンで普段からグッズを集めており、目に留まりました。以前(2013年)に発売された『初音ミク リカちゃん』のことも知っていますが、今回のミクリカの方がよりミクちゃんらしくてかわいいです」と喜びを語った。
さらに、サンリオキャラクター(マイメロディなど)とのコラボ商品や、通常ラインアップのリカちゃんも好調に売れ、多くのファンを魅了した。今回初めてリカちゃんを見たという22歳の女性は、「日本らしい顔やヘアスタイル、洋服のディテールがかわいくて良いと思いました。特にサンリオとのコラボレーションや、大人っぽいリカちゃんが可愛いです」と笑顔を見せた。また、X(旧Twitter)を通じてリカちゃんを知ったというミズーリ州在住の30代男性(ドールコレクター)も、「普段から色々集めていますが、リカちゃんは日本らしい顔で特別可愛いと思います」とその魅力を語った。
タカラトミー担当者は「海外のお客様がリカちゃんを見て感動し、『KAWAII』とその場で手に取ってくださり、北米でもリカちゃんのカワイイが共通であることを再認識した」と語り、日本発のKAWAIIカルチャーの発信に確かな手応えを感じていた。
■ 90%が日本のカプセルトイ文化を認知、「推し」を求める熱狂の『ガチャ』ブース
2年連続の出展となったタカラトミーアーツのカプセルトイブランド『ガチャ』は、「Gacha Galaxy(ガチャ ギャラクシー)」をテーマに宇宙の要素を取り入れた空間を展開し、170BOX以上のマシンを設置した。
ブース内で最も人が集まったのは、巨大なガチャハンドルを回し、音と映像でドキドキ感を全身で味わえる体験型企画「ガチャリアクター」だ。体験者には好きなガチャを詰めて持ち歩ける透明な「ガチャポーチ」が配布され、連日オープンから閉館まで待機列が途切れることはなかった。また、想定以上に人気を集めたのが「肩ズン」フォトスポットである。コスプレで参加している来場者も多く、ビッグサイズのフィギュアやブースに設置されたフォトプロップスを使っての記念撮影を楽しんでいた。
商品としては、キャラクターが肩によりかかる姿を立体化した「肩ズンFig.」シリーズや、「でふぉFig.」などのアニメ系フィギュア商材が圧倒的な人気を誇った。日本ではキーホルダーなどの「身に着け系」が主流だが、同イベントではフィギュア系の人気が顕著だった。
来場者は「推し」のキャラクターが出るまで何度もガチャを回し、お目当てが出るとマシンの前で大歓声を上げるなど、日本のガチャコーナーと全く同じ光景が広がっていた。さらに、マシンを隙間から覗き込んでお目当ての種類が残っているか念入りにチェックする姿や、ブース内で販売していたガチャマシンを模したバックパック「しょいガチャ」を前に、お気に入りグッズをどう収納するか熱心にシミュレーションするファンの姿も見られた。一方で、「異なる作品同士を組み合わせて購入する」という、日本では珍しい独自の楽しみ方をする現地のファンも目立った。
会場でのアンケートでは、回答者の約90%が日本のカプセルトイ文化を認知しており、人気を集める理由として「商品のデザインが気に入った」という声が最も多かった。イベント後の購買導線への関心も高く、「どこで買えるのか」「近くの店舗はどこか」といった質問も相次いでいた。ブース内に掲示された現地のカプセルトイ展開店舗「Kiddleton(キドルトン)」のマップを見て、近隣の店舗を熱心に探すガチャファンの姿も見られた。
タカラトミーアーツは現在、サンタモニカにポップアップストアを構えるなど米国展開を進めており、今後さらに日常的に「ガチャ」を楽しめる環境が広がっていくことが期待される。
■ 北米に根付き始めた「KAWAII」、次なる展開に期待
『リカちゃん』と『ガチャ』、それぞれの熱狂ぶりからは、世代やジャンルを超えて日本のポップカルチャーが北米のファンに深く浸透しつつある様子がうかがえた。今回のAnime Expo 2026での盛り上がりを一過性のものに終わらせず、店舗展開や新商品投入を通じてどう日常の中に根付かせていくか、タカラトミーグループの今後の動きに注目が集まる。
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