『マガジン』初の常設店25日オープン ドン・キホーテ内に誕生で担当者ノリノリ『進撃の巨人』…

2026/07/15 07:10 

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ドン・キホーテ内に「マガジンショップ」25日からオープン (C)Pan Pacific International Holdings

 『週刊少年マガジン』(講談社)は15日、株式会社ドン・キホーテと連携し、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」内(渋谷店・池袋店・新世界店)に『マガジンショップ』を25日より常設することを発表した。『週刊少年マガジン』初のオフラインストアで、「ドン・キホーテ」としても初の少年漫画ブランドとの本格コラボとなり、アニメやゲームグッズではなく、漫画の原作公式グッズをメインに展開する異例の試みとなっている。今回のオープンに、ドン・キホーテ担当者への公式インタビューでは企画経緯などを聞いた。(記者・金延紗衣)

【画像】販売される『進撃の巨人』『五等分の花嫁』グッズのラインナップ

 マガジンショップの第1弾の販売グッズは『五等分の花嫁』『FAIRY TAIL』でアクリルスタンドやTシャツ、クリアファイルなど多数用意。今後は『進撃の巨人』など人気作品のグッズや『マガジン』新旧連載作品のステッカーなどを順次発表していく。

 また、25日からは開店記念として、関連商品を2200円(税込)以上購入するとマガジン特製コラージュアートの特典ポストカードを1枚配布。『週刊少年マガジン』ブランドの新旧33作品が1枚のアート作品になったビジュアルで、『マガジンショップ』用に制作されたものとなっている。

 さらに、漫画家・真島ヒロ氏描き下ろしのビジュアルを公開。ドン・キホーテの公式キャラクターとして長年親しまれているドンペンが、『FAIRY TAIL』の人気キャラクター・ハッピーの被り物を着用しているという特別感あふれる一枚になっている。

■ドン・キホーテ担当者へのインタビュー
――今回、『週刊少年マガジン』との常設ショップを立ち上げるに至った、最大の決め手は何でしょうか。両社のブランドイメージや顧客層において、どのようなシナジーを見出されたのかお聞かせください。

<ドン・キホーテ 小山さん>
 以前よりドン・キホーテはマガジンの顧客層と親和性があると思っていました。というのも、最近は若年のお客様やインバウンドのお客様が非常に多いからです。
これまでもポップアップで「マガジン」の作品を取り扱ってきました。先日までポップアップをしていた『ブルーロック』もかなり好評だったので、自然と「常設ショップをやってみたいね」という話になり、とんとん拍子に進みました。

――最初に「週刊少年マガジンと常設ショップをやる」という企画が社内で上がってきたとき、頭に最初に浮かんだ「直感」は何でしたか?

<ドン・キホーテ 中辻さん>
 めちゃくちゃポジティブでした。個人的には「絶対に私が担当したい!」と思いました! というのも、過去にアニメでのポップアップは数多くやってきたのですが、原作グッズというのがなかなか叶わなかった。そんななかで講談社さんの施策…ニューヨークのKODANSHA HOUSEにて開催されていた『ブルーロック』の原作イベントだったり、『進撃の巨人』での砂浜でアート作品を作る施策を見てきて、他社さんとはちょっと違うなと。ファンに寄り添った企画が面白いなあという印象でした。

――講談社側の事情で言いますと、アニメ化された人気作ほどアニメグッズの展開がメインになる傾向があります。ただファンの声を注視していますと、原作グッズの需要は確実にあるので、今回のように原作グッズメインの常設ショップは画期的なことです。

<小山さん>
 今回は念願の原作とのタッグです。やはり原作となると、描き下ろしイラストを連載中の作家さんにお願いするのはすごく難しいイメージがあります。今までは直接ではなく間に企画会社さんが入ってくださっていたので「どこまでお願いしていいか」の勘どころが分からなかったですし。ですがキックオフミーティングで編集部の方とお会いしたときに、すごく前向きに「じゃあ 『FAIRY TAIL』が20周年なので、描き下ろしはいかがでしょう」ということを言っていただいて、すごく嬉しかったです。

――ドン・キホーテは圧倒的なインバウンドへの強みをお持ちです。世界中にファンを持つマガジン作品(『FAIRY TAIL』『進撃の巨人』など)と組むことで、海外からの旅行客に対してどのような新たな「顧客体験」を提供できるとお考えでしょうか。

<小山さん>
 例えばキャラクターグッズを扱っているお店って夜中にやっていないんですよ。でも日本に遊びに来た海外の方って、昼間は観光をしますよね。そうすると買い物は夜になる。もちろん各観光地でもお買い物はされていると思いますが、いわゆる観光地で売っているようなものではなく、より “日本っぽい”と言いますか、現地感のあるショップとしてドン・キホーテに来られる方が多いように感じます。

 そのような背景があるなかで、もっとお客様にナイトマーケット的に日本のポップカルチャーを提供できたらいいなと思っていました。ポップアップだとすぐに売り切れてしまったり、並んだりする必要も出てくるのでインバウンドのお客様にはハードルが高くなります。ですから今回の「マガジンショップ」は常設というのがポイントです。

――インバントのお客様は夜間の利用が多いのでしょうか?

<小山さん>
 僕はずっとインバウンドのお客様が多い浅草店で店長をしていたのですが、22時以降から25時ぐらいにかけて来店される方が多いです。昼間観光をして、ホテルに戻って荷物を置いて、ディナーを食べた後にいらっしゃいます。深夜のお買い物は日本人にはあまり馴染みがないですが、海外にはナイトマーケットの文化がありますから。

<中辻さん>
 日本でも一部のドラッグストアが夜間に開いていたりはしますが、百貨店や量販店だとだいたい22時までには閉店します。そもそもドン・キホーテはインバウンドのお客様が大勢いらっしゃるようになる前から深夜営業をしていまして、ドンペンが月に乗っているのも「夜中でもみんなを見守っているよ」とういうメッセージなんですよ。

――夜間にいらっしゃるインバウンドのお客さまに人気のラインナップは?

<小山さん>
 お菓子とか医薬品、美容品が非常に強いですが、消耗品以外だとキャラクター系の商品がもっとも売れています。うちにいらっしゃるお客さんはいわゆる「アニメ漫画オタク」というよりは、もっとライト層が多く、せっかく日本に来たんだから本場のアニメ漫画グッズを買って帰ろうというイメージです。

 最近は海外でも日本のIP商品が手に入るようになっているので、特に日本でしか売っていないものが喜ばれますね。例えばキティちゃんと日本の文化をかけ合わせたものとか。僕たちが中国に行って現地コラボのラブブを買う感覚に近いと思います。そういった意味で、広く海外のさまざまなお客様にタッチできるのがうちの強みだと考えています。

――今回は「マガジン」と読者を繋ぐ初のオフラインストアになります。ドン・キホーテとしてどのような役割を果たしたいと考えていますか?

<中辻さん>
 今回の取り組みはマガジン作品に日常的に触れられるタッチポイントになると考えています。ドン・キホーテは日本国内では47都道府県に676店舗あります。北は北海道から南は石垣島まで。例えば、地方に住む人が気軽にディズニーランドに行けるかというと難しい。期間限定のポップアップなんてもっと難しいですよね。でも地方にもIP好き、エンタメ好き、キャラクター好きが大勢います。今回はひとまず渋谷・池袋・新世界の都心部にある3店舗からの展開ですが、ゆくゆくは全国にいる、なかなか東京や大阪までグッズを買いに来られない人に届けたいです。私自身が三重県出身でグッズを買うのに苦労をしましたから…全国展開への想いはひと一倍ございます。

<小山さん>
 ドン・キホーテは各店舗それぞれ個性があり、それぞれが全く別のコンセプトを持っています。今回まず出店することになった渋谷・池袋・新世界は、全国の店舗の中でも売り場の面積を確保するのが難しい人気店です。渋谷は国内外からフォトスポット的に訪れる人も多く、量販店というよりはアミューズメント化していて、最近ですとブルーノ・マーズさんのCMを撮った場所として聖地になっているようです。池袋・新世界はアニメ・漫画カルチャーが熱く若年層が多い街です。

――ドン・キホーテはこれまでも様々なコラボ商品を展開されてきました。コラボを決めるうえでブレない「軸」はございますか?

<小山さん>
 うちの商品開発や店舗運営のキーワードは「ワクワクドキドキ」です。コラボするにあたっても「ワクワクドキドキできるか」というところと、もっと深く言うと「驚きの提供ができるか」がポイントになっています。ぶっ飛んだ企画ができるかどうかですね。例えば直近ですと映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とコラボさせていただいた際は、劇中に出てくるAIWAのカセットプレイヤーを作りました。あと、同じく劇中に出てくるドリンクボトルと似た形のウォーターボトルも作りました。一般的なキャラクターグッズの量販店ですと文房具屋アパレルの展開になると思うんですけど、うちは家電も化粧品もカラーコンタクトレンズも…ジャンルレスで何でもあるのが強みです。

――ぜひ『進撃の巨人』に出てくるサシャの芋を売っていただきたい…。

<小山さん>
 いいですね(笑)。実はうち、焼き芋がめっちゃ売れるんですよ。ふかし芋ではなく焼き芋なんですけどね。焼き芋でコラボできないかな…。あと、うちの白物家電の担当者が「シュー!」ってする『進撃の巨人』の炊飯器を作りたいとずっと言っております(笑)。
社内では今回の3店舗以外からも「ぜひマガジンショップをやりたい」と手を挙げている店舗があるので、今後勢いにのって全国展開も視野に入れております。グッズも増やしたいですし、サシャの芋が実現する時が来るかもしれませんね!

――『FAIRY TAIL』の新規描き下ろしなど、限定商品が多数展開されます。担当者として特に「これはバズる!」と直感されたアイテムや、注目している企画はございますか。

<中辻さん>
 真島先生の描き下ろしはもちろん、グッズだけでなく店内装飾にも注目していただきたいです。ドン・キホーテでは全国初の試みとして、階段や踊り場の壁にマガジン作品の巨大アートを施しました。階段に描かれた特大の巨人(進撃の巨人)や、壁一面に施された『ブルーロック』の巨大イラスト、ナツ(FAIRY TAIL)と一緒に階段を歩いているかのような演出も施しています。また、ノベルティとしてマガジン作品のコラージュを使ったポストカードも配布する予定です。マガジンショップだからこそできるかなり豪華なコラージュですので是非ゲットしてください。
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