水谷豊『無用庵隠居修行』第10弾が9月放送 10年目迎え「続けてきたことが力に」 今回は祈…

2026/06/25 10:00 

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水谷豊、岸部一徳、檀れい出演の4K時代劇スペシャル『無用庵隠居修行10』BS朝日で9月22日放送決定 (C)BS朝日

 俳優の水谷豊が主演を務めるBS朝日の4K時代劇スペシャル『無用庵隠居修行10』が、9月22日(後7:00~8:54)に放送されることが決定した。2017年の放送開始から10年目を迎える人気シリーズの第10弾となる。

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 原作は直木賞作家・海老沢泰久の短編時代小説。吉川一義監督と水谷が再びタッグを組み、武士の日常と江戸に潜む事件を、笑いと人情、サスペンスを交えて描く。主人公・日向半兵衛役の水谷をはじめ、お節介な用人・勝谷彦之助役の岸部一徳、半兵衛の妻・奈津役の檀れいら、おなじみの顔ぶれが再集結する。

 今作では、職も妻も失い荒んだ生活を送る旧友・田島安五郎(梨本謙次郎)と再会した半兵衛が、その背後に悪徳商人による土地買い占めなどの陰謀があることを知る。現代でいう「地面師」や物価高騰を思わせるエピソードも盛り込まれ、江戸時代を舞台にしながら現代社会にも通じるテーマを描く。

 さらに、昨年のNHK大河ドラマでも注目を集めた蔦屋重三郎も物語に登場。片桐仁が演じる蔦屋が、半兵衛や勝谷とコミカルな掛け合いを繰り広げる。

 半兵衛の悪行退治に力を貸す元御庭番衆・藤兵衛役の田山涼成、半兵衛行きつけの料亭女将・お咲役の中山忍、半兵衛の息子で目付・日向新太郎役の田中偉登、奈津の母・郁役の市毛良枝、父・清四郎役の橋爪淳、半兵衛の理解者でもある火付盗賊改・長谷川平蔵役の榎木孝明、半兵衛を高く評価している老中・松平定信役の杉本哲太らレギュラー陣も勢ぞろい。

 半兵衛の旧友・田島安五郎役の梨本、耕書堂の主人・蔦屋重三郎役の片桐のほか、権力者と結託して土地買い占めなどに暗躍する剥屋の主人・剥屋忠右衛門役で徳井優、かつて半兵衛と同門であった北町奉行の並木役で加山徹がゲスト出演する。

 シリーズ恒例となった半兵衛の変装も健在だ。今回は怪しげな祈祷師に扮して悪を追い詰めるほか、奈津もお咲やあけみ(小川菜摘)とともに踊り子姿を披露する。

 恒例となった半兵衛の変装シーンについて水谷は、「最近も見ている方から『楽しみにしています』と言われることがあったので、浸透してきたんですね」とにっこり。今回は、祈祷師に変装し、台本には奇妙なカタカナのせりふもあったという。

 「ご覧になっていただければわかると思いますが、台本に書かれているようなものじゃないんです、とんでもないですよ(笑)。胡散臭い祈祷師なんですが、演じているうちにちょっとすごいパワーを持っているんじゃないかと思わせる何かがありました(笑)」と見どころとしてアピール。

 一方、檀は「私たち3人の中だけで“三人娘”と呼んでいるんですけど(笑)。踊るだけでなく黄色い声を出して盛り上げたりしました」と撮影を振り返り、水谷も「この踊りが本格的なんですよ」と太鼓判を押した。

 10年目を迎えたことについて水谷は、「10年ひと昔と言いますが、10年経ったということは、我々も10年前は10歳若かったということですね(笑)。『無用庵』が始まった頃は時代劇が減っていましたが、最近は少しずつ増えてきた印象があります。ずっと続けていることが何かの力になっているんじゃないかと思え、とてもうれしいです」とシリーズ継続への喜びを語っていた。

 岸部も「もう10年ですか。早いですね。仕事というより年に一度里帰りするみたいな感じ」とシリーズへの思いを明かし、「水谷さんとは『相棒』『歌麿』『無用庵』と約25年ご一緒しました。楽しい人です。才能あふれる人です。人として、俳優として尊敬できる人です」と信頼を寄せる。

 檀も「毎年京都でこの作品を撮ることが当たり前になっていますが、もう10作目なんだという驚きを感じています」と感慨を語り、「作品を重ねるごとに半兵衛さまと奈津の距離が少しずつ近づき、夫婦になり、今では奈津が少し強くなる場面もあります。10年かけて一作一作丁寧に積み重ねてきたからこその関係性を皆さんにお届けできると思います」とアピールした。

 おなじみの変装や軽妙な掛け合い、笑いと涙が詰まった人情ドラマ、そして巨悪との対決など、シリーズならではの魅力を詰め込んだ節目の第10弾となりそうだ。

■水谷豊・岸部一徳・檀れいのコメント

▼水谷豊
 10年ひと昔と言いますが、10年経ったということは、我々も10年前は10歳若かったということですね(笑)。10年前に『無用庵』が始まった頃は時代劇が減っていっているという状況でした。それが最近では少しずつ時代劇が増えてきた印象があって。ずっと続けていることが何かの力になっているんじゃないかという風に思え、とてもうれしいです。

 吉川監督との撮影では、大変だなと思うシーンこそ面白くなるんです。演じていて楽しくなっていく。吉川監督の演出は基本的な流れを全部作ってくれるので、俳優にとってはそうそう出会えない現場ですね。監督の演出に不自然さがない。いろいろな意味でまだまだ勉強になります。

 何年か前に奈津との関係が空気みたいだと、刺激がなくなったという意味じゃなく(笑)、そんな関係になったと思ったんです。それが今は勝谷とも空気みたいな関係なんですね。この3人の関係は誰か1人欠けても成立しない。最初は3人でどうなるかと思ったところから始まりましたが、今はそれぞれがなくてはならない存在になっているんじゃないかと思います。

 奈津との夫婦関係も良くも悪くも深まってきていると思いますが、例えば男性の側から言うと、家に帰って奥さんがちょっと不機嫌にしていると、『あれ、俺なんかしたかな?』と心配になって顔色をうかがったりするじゃないですか。最近はちょっとその感じもあったりしますね(笑)。偶然なんですが前回の『無用庵』では米騒動がテーマになりましたが、ちょうど米不足の時と重なりまして。時代劇は現代に照らし合わせて見られるものなんです。夫婦関係もまさに同じですね。

▼岸部一徳
 もう10年ですか。早いですね。仕事というより年に一度里帰りするみたいな感じですね。吉川監督のもと、スタッフ、キャスト、撮影所の皆さんと、下級武士の日常を面白く楽しく描く、そんなドラマになりました。吉川監督のおかげだと思います。
 水谷さんとは『相棒』『歌麿』『無用庵』と、約25年ご一緒しました。楽しい人です。才能あふれる人です。人として、俳優として尊敬できる人です。

▼檀れい
 毎年、冬が終わって暖かくなる季節に京都でこの作品を撮っていることが当たり前になっていますが、思い返せば10年前から始まったんだ、もう10作目なんだという驚きを感じています。
 5作目以降は素晴らしい原作をもとに、それぞれのキャラクターを活かしたオリジナル作品として進んでいますが、台本をいただく度にどんなお話になるのか、今回はどういうキャラクターが『無用庵』の世界をにぎやかにしてくれるんだろうかという楽しみもあります。もちろん今回も楽しいですね。
 吉川監督のような演出をされる監督とは初めてでしたので、1作目は本当に戸惑いましたし、2作、3作と続いても吉川監督の演出にはドキドキしながら向かい合っていました。ただ私の中でもある時から吉川監督の意図することがすっと入ってくるようになってきました。
 初めて台本をもらって読む時はそのシーンを想像するのですが、想像をはるかに飛び越えた演出をされるのでいつも驚かされる現場です。それだけ吉川監督の現場はすべてにおいて刺激的でもあり、学びの場でもあるなと思っています。
 1作目の時は水谷さんと岸部さんがお互いをよくわかり合ってお芝居されていて、掛け合いのなんとも言えない間合いが楽しくて。そこに奈津として入っていくのが難しかったというか、私は大丈夫なんだろうかと心配でした。でも、回を重ねてある時、水谷さんにも空気のような存在と言われたのが本当にうれしかったです。
 吉川監督の演出から生まれるなんとも言えない間合いがあるんです。ただせりふを交わすだけじゃなく、何かをしながら日々の生活の中で話が進んでいく。水谷さんと岸部さん、そこに私を入れていただいて生まれる雰囲気、いい関係性を皆さんにお届けできるのは、やはりこの10年があってのことなのかなとは思います。
 作品を重ねるごとに、半兵衛さまと奈津の距離が少しずつ近づいていき、夫婦になり、そして今はちょっと奈津が強かったり、尻に敷くようなシーンもあったりとか。2人の仲の良さは10年かけて水谷豊さんという俳優さんと1作1作丁寧に作品を重ねることによって芝居の息も合ってきたのではと思います。役者としていい意味で水谷さんとの関係もより深まっているのではと思っています。私が勝手に思っているだけかもしれないんですが(笑)。
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