カンヌ受賞の岡本多緒、義母はチベット難民「人権や社会情勢を学んだ」

2026/06/18 18:27 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

難民問題への思いを語った岡本多緒 (C)ORICON NewS inc.

 フランスで開催された「第79回カンヌ国際映画祭」で日本人として初の最優秀女優賞を受賞した岡本多緒が18日、都内で行われた『PEACE FOR ALL×難民映画基金ショートフィルム日本最速上映会』に特別ゲストとして登壇した。映画制作の原点の1つとなったというチベット難民の義母とのつながりや、難民問題への思いを語った。

【写真】凛とした表情で難民問題への思いを語った岡本多緒

 俳優として国内外で活動する一方、映画監督としても作品制作に取り組んできた岡本。これまで社会的弱者やマイノリティをテーマにした作品を手掛けており、最近制作した『マイ・スウィート・パーラ』ではチベット系移民の家族を描いた。

 作品制作の背景について「私の義母がチベット難民なんです」と切り出した岡本は、「私は夫や夫の家族、友人たちを通じて、チベット問題から人権問題、難民問題、社会情勢といったことを学んでいった経緯があります」と回想し、「チベット難民というと、今現在の緊急性としては少し低いのかなと思う部分もあります。しかし、難民の数はどんどん増え続けています」と指摘。長年続く問題を抱えながら移住し、その土地で次の世代が生まれ、移民の子どもとして生きていく人々に関心を寄せているとした。

 続けて「彼らがどのように見られているのか、どのような生活を送っているのかを切り取ることによって、差別と呼ばれるようなものにつながる行動はどこから来るのだろうか、ということを描きたかったんです」と作品に込めた思いを明かした。

 今後取り組みたいテーマについては、出演作『急に具合が悪くなる』にも触れながら、「自分が社会の一員であると感じられるような作品に携わり続けられたらいいなと思っています」とコメント。「難民問題もそうですし、社会的弱者だったり、マイノリティだったり、さまざまな場所に存在する問題だと思うので。演じる側としても、つくる側としても、そういったテーマに携わることができたらすごくうれしいなと思っています」と語り、俳優と制作者の両面から社会課題と向き合っていく姿勢を示した。

 同イベントは、避難を余儀なくされた映画制作者や、避難民としての経験を描く映画制作を支援する「難民映画基金(Displacement Film Fund)」に関連して開催されたもの。会場では、シリア出身のハサン・カッタン監督による『Allies in Exile』、ウクライナ出身のマリナ・エル・ゴルバチ監督による『Rotation』が上映され、戦争や避難によって人生が大きく変化した人々の姿が映し出された。
ORICON NEWS

エンタメ

注目の情報