【カンヌ映画祭】ユニクロ支援「難民映画基金」第2弾助成監督を発表 第1弾作品は東京国際映画…
ユニクロが支援する「The Displacement Film Fund(難民映画基金)」の第2弾短編映画制作助成対象監督と共同創設者・代表を務めるケイト・ブランシェット(左から4人目)Hoda Davaine,Getty Images

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難民映画基金は、2025年の「第54回ロッテルダム国際映画祭(IFFR)」で、ケイト・ブランシェットとIFFRのヒューバート・バルス基金によって共同創設が発表されたもの。避難を余儀なくされた映画制作者、あるいは難民経験を描く映画制作者を支援することを目的としており、ユニクロが創設パートナーとして、毎年10万ユーロを寄付し、活動を支援している。
会見には、共同創設者・代表を務めるケイト・ブランシェットが登壇。第2弾助成監督として、モハメド・アメル、アンマリー・ジャシル、アクオル・デ・マビオル、バオ・グエン、リティ・パンの5人が発表された。
アンマリー・ジャシル監督は、昨年の「第38回東京国際映画祭(TIFF)」で『パレスチナ36』で東京グランプリを受賞。リティ・パン監督は、同じく昨年のTIFFで『私たちは森の果実』が審査委員特別賞を受賞している。
助成監督は、二段階の選考プロセスを経て決定。指名委員会には、『難民アスリート、逆境からの挑戦』(2023年)、『娘は戦場で生まれた』(2019年)などで知られるドキュメンタリー制作者ワアド・アル=カティーブ、『人間の境界』(2023年)などの映画監督アグニェシュカ・ホランド、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)サポーターの俳優キー・ホイ・クァン、ほかが参加した。
選考委員会はケイト・ブランシェットが委員長を務め、IFFRフェスティバル・ディレクターのヴァンヤ・カルジェルチッチ、『007』シリーズなどで知られるプロデューサーのバーバラ・ブロッコリ、教育者・活動家のアイシャ・クラム、難民映画基金第1弾の映画制作者モ・ハラウェが務めた。
第1弾助成作品は、2026年の「ロッテルダム国際映画祭」でワールドプレミア上映され、会場が満席になるなど大きな反響を記録。英紙「The Guardian」で五つ星評価を受けるなど、国際的にも高い評価を集めている。なお、第1弾助成作品は、今年10月開催のTIFFで日本初上映されることも発表された。
■難民映画基金 第2弾短編映画制作助成対象監督・プロジェクト
▼モハメド・アメル 『Return to Sender』(仮題) (パレスチナ/アメリカ)
難民旅行証明書が発給されたパレスチナ出身のスタンダップコメディアンが念願のワールドツアーに乗り出す。ところが、国から国へと移動するたびに入国審査のハードルは理不尽さの度合いを増すばかり。果たして彼は精神力と覚悟で乗り越えられるのか。
▼アンマリー・ジャシル 『Deconstruction』(仮題)(パレスチナ)
映画の舞台となるハイファは、存在と不在、記憶と刷新が幾重にも重なり合う都市。過去が暴かれ、再構成され、売り払われ、生まれ変わっていくなか、その狭間を生きる男の姿を描く。
▼アクオル・デ・マビオル『Traces of a Broken Line』(仮題)(南アフリカ/南スーダン)
戦争によって断ち切られ、もはや継承することができなくなった系譜を懸命に保とうとする母親の物語。
▼バオ・グエン 『How to Ride a Bike』(仮題)(アメリカ/ベトナム)
ベトナム難民の父親が自分は一度も習わなかった自転車の乗り方を息子に教えようとするが、うまくいかない。そして息子に内緒で自転車に乗る練習を始めた彼は、少年時代から抱えてきた恥の感情と向き合うことになる。
▼リティ・パン『Time… Speak』(仮題)(フランス/ドイツ)
粉々に砕けた置物、さまざまな史料、そして数々の沈黙――亡命中の映画制作者が記憶の断片を拾い集めて再構築した映像世界では、消え去ったものたちが今でも語りかけてくるのだった。
■難民映画基金 第1弾助成による短編5作品
ハサン・カッタン監督『Allies in Exile』
マリナ・エル・ゴルバチ監督『Rotation』
モハマド・ラスロフ監督『Sense of Water』
シャフルバヌ・サダト監督『Super Afghan Gym』
モ・ハラウェ監督『Whispers of a Burning Scent』
■ファーストリテイリングの難民支援活動の歩み
・2001年:NPOと連携し、アフガニスタン難民へ「エアテックジャケット」1万2000着を寄贈。
・2006年:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との協働を開始。難民キャンプ訪問や衣料支援を実施し、2011年にはUNHCRとのグローバルパートナーシップを締結。
・2011年:ユニクロ事業において難民雇用を開始。2025年8月時点で、日本国内のユニクロ、ジーユー店舗などで58人の難民が就労しているほか、アメリカやドイツなど海外事業でも難民雇用を推進。
・2022年:バングラデシュで、ロヒンギャ難民の自立支援プロジェクトを開始。2025年2月までに773人の難民女性へ縫製技術トレーニングを提供し、これまでに累計950万枚以上のサニタリーナプキンやショーツを生産。同年、平和を願うチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」もスタートした。
・2023年:UNHCR主催「Global Refugee Forum」に参加。この機会が「The Displacement Film Fund(難民映画基金)」立ち上げのきっかけとなった。
・2024年:新たな活動「The Heart of LifeWear」を開始し、世界中で支援を必要とする人々へヒートテック100万点を寄贈。
・2025年:「The Displacement Film Fund(難民映画基金)」の創設パートナーとして10万ユーロを寄付。また、「The Heart of LifeWear」を通じて、シリアの帰還民へヒートテック50万点を寄贈した。
・2026年:「The Displacement Film Fund(難民映画基金)」へ継続して10万ユーロを寄付。さらに、2026年3月末までに「PEACE FOR ALL」Tシャツの累計販売枚数が全世界で1000万枚を突破し、寄付総額は30億円を超えた。
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