小学館、『マンガワン』問題で被害女性に謝罪「女性の人権を蔑ろにした行為であり、会社としての…
小学館(C)ORICON NewS inc.

原作者は過去に児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で逮捕・略式起訴 小学館の謝罪文
同社をめぐっては、2月27日に漫画アプリ『マンガワン』が、連載作品『常人仮面』(原作:一路一、イラスト:鶴吉繪理)原作者の起用問題について声明を発表。サイトでは「『常人仮面』配信停止に関するご説明とお詫び」の声明文で「『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に問題があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました。原作者の一路一氏は、『堕天作戦』の作者である山本章一氏と同一人物です」と報告。
漫画の配信停止、コミックスの出荷停止になった経緯は「2020年に、山本氏が逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを踏まえ、『堕天作戦』の連載を中止いたしました。しかしながら、2022年に、マンガワン編集部は、一路一名義の原作で新連載『常人仮面』を開始いたしました。本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」と説明し、「本件により、読者の皆様、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生や寄稿いただいている作家の皆様、ならびに関係者の皆様に、多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことについて、深くお詫び申し上げます。マンガワン編集部」と謝罪していた。
「被害に遭われた方への謝罪と、 人権尊重のための小学館の取り組みについて」と題した声明では、文書の冒頭「弊社は2026年3月5日、弊社媒体「マンガワン」にて作品を掲載しておりました山本章一氏の被害に遭われた女性に、謝罪の機会を頂戴しました。弊社の謝罪を受け入れていただきまして、心から感謝申し上げます」と報告。続けて「その場で賜りましたご意見を真摯に受け止め、社としてあらゆる人権を尊重する責任を果たすために、今後様々な取り組みを行いますことをお約束いたします」と発表した。
小学館は、今回の経緯について改めて説明し、「加害者である山本氏を別のペンネームで再び起用したことは、女性の人権を蔑ろにした行為であり、会社としての管理監督責任を痛切に感じております」と強い言葉で、責任の重さをつづった。
そのうえで「3月5日、弊社取締役らが被害女性の代理人弁護士の事務所に謝罪に伺わせていただき、弁護士の電話を通じて被害に遭われた女性に万謝の意を表しました。その場において、女性には以下のお詫びを申し上げました」とし、「女性がPTSDで苦しんでいらっしゃるのにもかかわらず、山本氏を別のペンネームに変更して新連載の原作者として起用したこと」「この件について、会社の管理監督体制に問題があったこと」を謝罪し、「小学館では、ただちに第三者委員会設置を決定し、事実を把握した上で、原因の究明、再発防止の提言を得たうえで、会社が果たすべき必要な取り組みを行うこと」を約束。
「また、代理人弁護士からは、女性が『次なる被害者を生み出してはいけない』と強く願っているとお聞きいたしました。女性の切なる思いに寄り添うために、弊社は、性加害、性搾取、あらゆる人権侵害を決して許さず、人権尊重は企業が社会の一員として活動するうえでの最重要課題との認識のもと、今後の会社の使命を熟慮してまいります」と自社の責任を全うするとした。
そして最後に「改めまして、被害に遭われました方に謹んでお詫び申し上げます。また、読者の皆様、弊社各媒体でご執筆いただいている作家の皆様、お取引先様、関係各所の皆様に深くお詫び申し上げます」と重ねて謝罪した。
■小学館声明全文
被害に遭われた方への謝罪と、 人権尊重のための小学館の取り組みについて
弊社は2026年3月5日、弊社媒体「マンガワン」にて作品を掲載しておりました山本章一氏の被害に遭われた女性に、謝罪の機会を頂戴しました。
弊社の謝罪を受け入れていただきまして、心から感謝申し上げます。
その場で賜りましたご意見を真摯に受け止め、社としてあらゆる人権を尊重する責任を果たすために、今後様々な取り組みを行いますことをお約束いたします。
2020年2月、「マンガワン」にて掲載の『堕天作戦』作者である山本氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕されました。会社としてはその事実を把握した時点で連載中止を指示いたしましたが、マンガワン編集部は、2022年から、山本氏を別のペンネームに変更して、新連載『常人仮面』の原作者として起用しておりました。
山本氏より性的被害に遭われた女性は、事件後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、いまなお続く苦しみの中におられます。本来であれば、まず第一に被害に遭われた女性の心情を慮らなければならなかった事態にもかかわらず、全くなされておりませんでした。
加害者である山本氏を別のペンネームで再び起用したことは、女性の人権を蔑ろにした行為であり、会社としての管理監督責任を痛切に感じております。
3月5日、弊社取締役らが被害女性の代理人弁護士の事務所に謝罪に伺わせていただき、弁護士の電話を通じて被害に遭われた女性に万謝の意を表しました。
その場において、女性には以下のお詫びを申し上げました。
・女性がPTSDで苦しんでいらっしゃるのにもかかわらず、山本氏を別のペンネームに変更して新連載の原作者として起用したこと。
・この件について、会社の管理監督体制に問題があったこと。
・小学館では、ただちに第三者委員会設置を決定し、事実を把握した上で、原因の究明、再発防止の提言を得たうえで、会社が果たすべき必要な取り組みを行うこと。
また、代理人弁護士からは、女性が「次なる被害者を生み出してはいけない」と強く願っているとお聞きいたしました。女性の切なる思いに寄り添うために、弊社は、性加害、性搾取、あらゆる人権侵害を決して許さず、人権尊重は企業が社会の一員として活動するうえでの最重要課題との認識のもと、今後の会社の使命を熟慮してまいります。
現時点までにおいて、第三者委員会の設置及び、人権ポリシーの策定と公表、社内での人権セミナーの実施を決定しております。また、第三者委員会の提言を真摯に受けとめ、人権侵害が二度とおきないように、再発防止策を具体的に進めてまいります。
改めまして、被害に遭われました方に謹んでお詫び申し上げます。
また、読者の皆様、弊社各媒体でご執筆いただいている作家の皆様、お取引先様、関係各所の皆様に深くお詫び申し上げます。
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