虚淵玄×末満健一がタッグ、朗読劇『沙耶の唄』6月上演へ キャスト発表【コメントあり】
朗読劇『沙耶の唄』、6月上演へ

【画像】朗読劇『沙耶の唄』キャスト
同作は、虚淵氏が2003年に発表したサスペンスホラーゲームが原作。脚色を虚淵氏が手掛け、演出を末満氏が務める。
主演の匂坂郁紀役は、蒼井嵐樹、荒牧慶彦、岩崎悠雅、梅津瑞樹、佐藤流司、福澤侑がマルチキャストにて演じ分ける。ヒロイン・沙耶役は、オーディションで選ばれた池田朱那、大熊杏優のダブルキャストとなる。
さらに、松田岳、夏川アサ、武内愛莉、汐月しゅうという実力派俳優が6人のダンサーと共に重層的な彩りを加える。一般的な朗読劇という枠組みを超えた、新しいタイプの演劇公演となる。
戦慄のホラー体験と共に、人間の強さ・美しさ、そして相反する醜さ・愚かさ。そして、人の心の果てにある究極の愛と救いを耽美的に描く。
■コメント
●原作:虚淵玄氏(ニトロプラス)
若気の至り。虚淵玄にとって、その一言につきる作品です。いや卑下ではなく、私が喪って久しい輝きの名残。
その凝縮とも言うべき物語が『沙耶の唄』なのでしょう。執筆当時の私については、世界に爪痕を残したいという露悪、読み手の記憶に消えない染みを残したいという切なる加虐心を記憶しています。そのぐらい何かに憤り、嫉妬し、餓えていた頃の作品です。年齢を重ねて円熟してしまったが故に二度と書けない類の物語。そういう意味で私はこの作品をこよなく愛しています。あのとき、たしかに内なる心の闇を映した鏡として一本の作品を書いたという満足感。それを今、こうして舞台で再現していただけるのは望外の喜びです。
●脚色・演出:末満健一氏
醜くて、禍々しくて、どうしようもなく美しい世界。心の深い底で静かに、そして確かに蠢く愛と狂気。
恐怖や嫌悪に身を竦めながら、同時に胸の奥から湧き上がってくる名づけ難い別の感情──初めてこの物語に触れた時の衝撃を、今でも忘れることができません。人が人であることの境界を揺さぶり、倫理や常識を易々と踏み越えてくるその物語は、触れる者の価値観を容赦なく侵食する力を持っています。舞台という生身の表現の場で、この歪んだ愛と世界はどのような貌を見せるのか。虚淵玄さんの創り出した深淵へ、キャストやスタッフと共に覚悟をもって飛び込みたいと思います。
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