timelesz原嘉孝、2026年の目標は「自発性」 バレーボール日本代表ドキュメンタリー…
バレーボール男子日本代表のドキュメンタリー映画『GRIT ―バレーボール男子日本代表 栄光への始発点―』(公開中)ナレーションを担当する原嘉孝(C)2026映画『GRIT』製作委員会

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映画は、2025年5月の代表招集から、6月開幕の「バレーボールネーションズリーグ2025男子」、そして9月の「2025世界バレー男子」まで、シーズンを通して代表チームに完全密着。日本代表の公式チームカメラに加え、TBS取材チームによる豊富な映像を収録し、代表合宿から大会の舞台裏、選手たちの日常までを克明に記録したバレーボールファン、スポーツファン必見のドキュメンタリーだ。
学生時代、バレーボール部でミドルブロッカーとしてキャプテンを務めた経験を持つ原にとって、映画のナレーションを担当するのは今回が初めてとなる。オファーを受けた時の気持ちについて、原はこう振り返った。
「バレーボール経験者でよかったな、と思いました(笑)。今回みたいに、以前熱中していたことが仕事につながるのは初めてだったんです。ナレーションは初めてだったのでプレッシャーもありましたが、本当にうれしかったです」
収録当日、原の前に用意されていたのは想像以上の分量の台本だった。
「限られた時間の中で、台本の内容をどれだけ早く理解し、自分の言葉として声にできるかが求められる現場でした。ただ文字を追って読むだけでは、どうしても声に気持ちが乗らない。AIや機械とは違って、人間が読む以上、自分なりの理解や解釈がないと、本当に伝わる声にはならない気がして。だからこそ、自分の中で咀嚼した言葉を、自分のフィルターを通して、ちゃんと届けようと意識していました」
とはいえ、収録序盤は苦戦もあった。
「前半はすごくNGを出してしまいました。慣れなくて、舌が回らなかったり、言いづらいフレーズがあったり。“メンバー”のイントネーションで止められることもありました」
それでも次第に緊張がほぐれ、手応えを感じられるようになったという。
「映像を見ながら収録するので、だんだん気持ちも乗ってきて。やっぱり慣れですね」
今回のナレーションで最も大切にしていたのは、「一歩引いた視点」だった。
「邪魔しちゃいけない、というのが大前提でした。主役は僕じゃない。選手や監督の思い、葛藤をいかに邪魔せず、でも引き立たせて、観ている人に届けるか。のめり込むナレーションはしたくなかったので、冷静で、第三者的な視点は失わないようにしました。声のレンジも、落ち着いたトーンの中で振り幅を出すように意識しました」
本作に取り組む原の姿勢には、自身の原体験が色濃く反映されている。中高一貫校に通っていた原は、中学1年から6年間、バレーボール部に所属し、最上級生の年にはキャプテンを務めた。
「もともとはバスケットボール部に入ろうとしてたんです。仮入部に行ったら人数がめちゃくちゃ多くて(笑)。その帰り道、外コートで練習していたバレーボール部の先輩に声をかけられたんです。翌日も翌々日も、ホームルーム終わりに教室の扉を開けると立ってるんですよ(笑)。断れなかったです」
同期はわずか2人。上級生に交じって練習と試合を重ねる日々だった。
「最終的に僕の代は6人しかいなくて、下の代と混合チームでやっていました。キャプテンとしては、正直、背負いすぎていたと思います。自分の調子が良ければ勝てる、悪ければ負ける、みたいな。もっと全体を見られたらよかったな、って今は思います」
部活での経験があったからこそ、映画に映し出される選手たちの姿は、決して他人事ではなかった。
■「絶対に一人は“推し”が見つかる」
「試合で見る姿しか知らなかったので、“当たり前だけど人間だよな”って思いました。ちょっとした監督の言葉で空気が変わって、それが次のプレーに表れたりする。そういう人間らしい瞬間に、すごく安心しましたし、感動しました。結果だけで判断しがちだけど、負けた試合の裏にも、そこに至るまでの準備や練習量がちゃんとある。そういうのを見ると、一緒に『次、頑張りましょう』って声をかけたくなります」
さらに原は、チームという存在そのものに宿る“エネルギー”についても語る。
「コートに立ったメンバーでしか生まれないエネルギーがあると思っていて。二度と同じメンバーではできないかもしれないからこそ、そこに全力を注ぐ姿に、元気をもらえる。この映画を観たら、日本代表をもっと応援したくなるし、自分が今打ち込んでいることにも、もっと熱くなれると思います」
さらに、「絶対に一人は“推し”が見つかる」と断言する。
「みんな熱い思いでやっているし、個々のキャラクターがすごく立っている。葛藤も見られるし、裏側をここまで見られる機会は他にない。この人かっこいい、この思いに共感できる、って必ず誰かにハマると思います」
原の“推し”の一人は、小野寺太志選手だ。“タイプロ”のオーディション期間中、原を“推している”ことを公言していたのが小野寺選手だった。
「うれしかったです。今はこういう仕事をしていますけど、学生の頃は普通にバレーボール少年だったので。日本代表の選手が知ってくれているって、不思議な感覚で。少年時代の気持ちに戻っちゃいますね」
小野寺選手について語る原の言葉には、共感と尊敬がにじむ。
「控えめなところがいいんですよね。努力家で、“僕は主役じゃなくていい”っておっしゃるんですけど、その感じがグループにいる自分とも重なる部分があって。端は俺が固める。あとはお前ら好きにやれ、っていう感覚。自分と似ている気がします」
ドキュメンタリー映画のタイトル『GRIT』は、日本代表チームが掲げるチームテーマに由来する言葉だ。Guts(度胸)/Resilience(復元力)/Initiative(自発性)/Tenacity(執念)の4つを組み合わせた造語で、「やり遂げる力」を意味する。選手たちはこの言葉を円陣の合言葉として戦ってきた。
その「GRIT」に重ね、2026年の目標を問うと、原の答えは明確だった。
「イニシアチブ、自発性ですね。これまで15年活動してきましたけど、もう一度、自分のスキルを見つめ直したい。コンサート前だからリハーサルをする、というのではなくて、普段の地道な積み重ねを大事にしたい。歌もダンスも、これから始めようと思っているアクションも含めて、小さなことから積み重ねる一年にしたいです」
逆境に直面したときの向き合い方も、その考え方と地続きだ。
「とにかくリサーチと準備ですね。自分で調べるし、詳しい人や先輩にも聞く。いろんな情報を集めて、“いいとこ取り”する。その上で、今の自分に何ができるのかを逆算して、必要な準備を組み立てていきます。そこまでやって失敗したら、もうしょうがないと思えるまで、やれるだけの準備は徹底していきたい」
準備を怠らず、自ら動き続けること。その姿勢は、映画の中で明かされる選手たちの姿とも重なる。2026年、原嘉孝とバレーボール男子日本代表のさらなる飛躍に期待したい。
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