【M-1】王者・たくろう、勝因は“開き直り” 優勝会見でしみじみ

2025/12/21 23:01 

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たくろう (C)ORICON NewS inc.

 漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』決勝が、21日に放送(ABCテレビ・テレビ朝日系 後6:30)。お笑いコンビ・たくろうが、過去最多1万1521組の頂点に立ち、21代目王者の称号と優勝賞金1000万円を獲得した。初ファイナリストの2人が、ファーストステージ2位の勢いを生かし、見事に優勝をつかみとった。優勝後の記者会見では、喜びを爆発させた。

【動画】『M-1』第21代目王者・たくろうが優勝者記者会見

 赤木裕(34)ときむらバンド(35)からなる同コンビは、2016年結成。2024年に『第54回NHK上方漫才コンテスト』準優勝という経歴を誇る。『M-1』には2016年から出場しているが、今回が初のファイナリストとなった。優勝直後のコメントでは、ネタの通りに、優勝の喜びを一言でと向けられた赤木が「えーと、初めてのトイレのウォシュレットがちょうどくらいやった時」と”らしさ全開”で笑わせていた。

 会見では、きむらが「うれしすぎてしんどかったです」と口にすると、赤木も「ホンマに現実味がなさすぎて。まだ、さっき『有働Times』に行ってきたんですけど、有働さんがホログラムに見えて」とにっこり。今回の戦いについて、きむらは「僕ら1本目のネタほぼほぼ来たんですよね。2回戦は別のネタ、3回戦、準々決勝、準決勝と1本目のネタをやってきたので。2本目がすごくどうなんだろうなって思っていたんですけど、映像でさっき見た時に、めちゃくちゃ笑っていただいたので、ホッとした。夢みたいなところで漫才させてもらっている」とかみしめるように語った。

 一方の赤木は「2回戦から、1本のネタで勝ち上がったので。2本目どうするか。翠星チークダンスの木佐に相談したら(別のアドバイスを受けて)優勝した理由は、きさを信じなかったから」と笑いを交えたコメント。「長い間、準決勝にも行けないのが続いた。あきらめというか、もう厳しいぞ、この芸人人生っていうのがあったので。どう転んでもっていう」と明かした。

 きむらも「ずっとお客さんの前で漫才するというのは続きますし。寄席出番をたくさんいただいておりますので、とにかく来てくれた人を…っていう開き直り」と勝因をコメント。

 決勝へと駒を進めたのは、豪快キャプテン、ドンデコルテ、めぞん、たくろう、真空ジェシカ、ヤーレンズ、ヨネダ2000、エバース、ママタルトで、敗者復活から勝ち上がったカナメストーンも含めた10組で実施。エバース、たくろう、ドンデコルテが最終決戦へと進み、頂点を目指した。最終決戦の順番は、ドンデコルテ、エバース、たくろうとなった。その結果、たくろうが8票、ドンデコルテが1票で、たくろうに軍配が上がった。

 審査員は昨年に引き続き9人制で、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、駒場孝(ミルクボーイ)、後藤輝基(フットボールアワー)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)。

 出場順を決める「笑神籤(えみくじ)」のプレゼンターを東京2020オリンピック柔道金メダリストの阿部詩選手、パリパラリンピック車椅子テニス金メダリストの小田凱人選手、大相撲第74代横綱・豊昇龍智勝の3人が務めた。

■M-1グランプリ 優勝者一覧【参加組数】
2001年度 中川家【1603】
2002年度 ますだおかだ【1756】
2003年度 フットボールアワー【1906】
2004年度 アンタッチャブル【2617】
2005年度 ブラックマヨネーズ【3378】
2006年度 チュートリアル【3922】
2007年度 サンドウィッチマン【4239】
2008年度 NON STYLE【4489】
2009年度 パンクブーブー【4629】
2010年度 笑い飯【4835】
2015年度 トレンディエンジェル【3472】
2016年度 銀シャリ【3503】
2017年度 とろサーモン【4094】
2018年度 霜降り明星【4640】
2019年度 ミルクボーイ【5040】
2020年度 マヂカルラブリー【5081】
2021年度 錦鯉【6017】
2022年度 ウエストランド【7261】
2023年度 令和ロマン【8540】
2024年度 令和ロマン【10330】


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