喜劇王チャップリンの知られざるルーツを描く、家族全面協力のドキュメンタリー『チャップリン』…

2025/10/25 15:03 

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ドキュメンタリー映画『チャップリン』12月19日より全国順次公開

 20世紀最大の映画スター、チャーリー・チャップリンの知られざるルーツに迫るドキュメンタリー映画『チャップリン』(12月19日より全国順次公開)の予告編が公開された。チャップリン一家やジョニー・デップ、エミール・クストリッツァらが語る、喜劇王チャップリンの知られざるルーツと人間性を映し出す予告編となっている。

【動画】ジョニー・デップも出演 ドキュメンタリー『チャップリン』予告編

 ドタバタ喜劇に庶民の哀愁や社会風刺を巧みに織り込み、笑いの中に切なさと人間味を込めた作品を数多く残したチャップリン。ちょび髭にだぶだぶのズボンと大きなドタ靴、ステッキと山高帽がトレードマークの“放浪紳士”に扮し、社会の中で弱い立場の人に寄り添う心優しいキャラクターで愛されてきた。

 そんな放浪紳士に垣間見えるのは、ロマのアイデンティティ。本作では、チャップリンがロマの血を8分の1引き、そのことを誇りに思っていたことが明かされる。極貧の少年時代からアメリカを追放されスイスで過ごした晩年まで、喜劇王チャップリンの実像に新たな視点から迫る。

 チャップリンに関する作品や映像は数多く作られてきたが、本作はチャップリン家が全面的に協力し公認した唯一のドキュメンタリー。製作・主演を務めるのはチャップリンの息子マイケル・チャップリン。父の名声と“親の七光り”の狭間で苦悩し、父子断絶を経て関係を見つめ直していく姿を描く。

 さらに『ドクトル・ジバゴ』(1965年)で知られる俳優ジェラルディン・チャップリン、そして監督はチャップリンの孫であるカルメン・チャップリンが務めており、三世代がひとつの映画でチャップリンの人生を見つめるという点でも注目を集めている。

 『キッド』(1921年)、『街の灯』(1931年)、『独裁者』(1940年)、『ライムライト』(1952年)などの名作の引用に加え、家族が撮影したプライベートフィルムや貴重な記録映像も収録。

 公開された予告編では、『独裁者』の髭剃りシーンで使われている楽曲「ハンガリー舞曲第5番」のリズムに名作や貴重なプライベート映像を乗せた映像で始まり、放浪紳士から父親としてのチャップリンまで、壮大な人生をコミカルに映し出す。ロマ音楽に影響を受けている作曲家ブラームスの楽曲をアレンジした『黄金狂時代』(1942年サウンド版)のテーマ曲に切り替わると、チャップリンが出自を明かすシーンも。100年以上にわたり世界中の人々を笑顔にしてきたチャップリンの魅力を、改めて実感できる内容となっている。

 本作の前売券(紙券とムビチケオンライン券の2種)は、10月31日より発売。紙券には、本作に登場するチャップリンの名作や貴重な映像を映したフィルム風しおりの特典付き。


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